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2008 年度 実績報告書

ロボット用パワー超音波モータの非線形特性解析と制御

研究課題

研究課題/領域番号 16078213
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

前野 隆司  慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科, 教授 (20276413)

研究分担者 竹村 研治郎  慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (90348821)
キーワード超音波モータ / 振動計測
研究概要

本年度は最終年度であるので、これまでに行ってきた研究のまとめを行うとともに、本研究の可能性と課題を明確化した。すなわち、まず、超音波モータの駆動制御法の研究に関しては、成果をテクノフロンティアで発表するなどしてその成果を世に広めた。すなわち、これまでに開発した超音波モータの利点・欠点を明確化した。また、超音波モータの駆動制御および解析手法に関しては、超音波モータの非線形駆動特性解析手法についてまとめるとともに、摩擦接触モデルを用いた進行波型超音波モータのトルク制御法についても可能性と課題を明確化した。さらに、ヒトの把持力分布を模倣した超音波モータ用いた義手の開発、小型超音波モータ内蔵型20自由度ロボットハンドの開発についてのまとめを行った。特に、超音波モータを用いた義手は、弾性関節の欠点である外転を防止する外装により, 簡単な構造のフィンガを実現しており、1つのアクチュエータ(超音波モータ)により5指15自由度を運動させ, ハンドの把持力を分布させることが可能な指骨部内蔵型なじみ機構および5指リンク型なじみ機構を搭載している。また、物体を包み込むため,フィンガ関節がMP関節, PIP関節, DIP関節の順に回転する設計となっており、物体の形状に応じた安定な把持状態を作り出すため,ヒトと類似した把持力分布で物体を把持することが可能である。今後、本研究で開発したロボットハンドおよび義手の実用化を図ってゆく予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 超音波振動子と力覚呈示装置の統合に基づく複合触感呈示法2009

    • 著者名/発表者名
      塩川雄太, 田蔵淳史, 昆陽雅司, 前野隆司
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集 75巻749号C編

      ページ: 132-140

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ヒトの把持力分布を模倣した5指なじみ機構を有する義手の開発2008

    • 著者名/発表者名
      神川康久, 前野隆司
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集 74巻746号C編

      ページ: 2542-2548

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis and Systematic Clarification of Human Hand Movement for Robot Hand Design2008

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Ninomiya and Takashi Maeno
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics Vol.20, No.3

      ページ: 429-435

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Control of Multi-DOF Ultrasonic Actuator for Dexterous Surgical Instru ment2008

    • 著者名/発表者名
      Kenjiro Takemura, Shinsuk Park and Takashi Maeno
    • 雑誌名

      Journal of Sound and Vibration 311

      ページ: 652-666

    • 査読あり
  • [学会発表] Dynamic Characteristics Analysis and Control of Power Ultrasonic Motors2008

    • 著者名/発表者名
      Takashi Maeno
    • 学会等名
      International Symposium on Next-Generation Actuator Leading Breakthroughs
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2008-12-08
  • [学会発表] Underactuated Five-Finger Prosthetic Hand Inspired by Grasping Force Distribution of Humans2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuhisa Kamikawa and Takashi Maeno
    • 学会等名
      Proc. IEEE/RSJ Intl. Conference on Intelligent Robots and Systems
    • 発表場所
      Acropolis Convention Center, Nice, France
    • 年月日
      2008-09-22
  • [学会発表] 小型超音波モータ内蔵型20自由度ロボットハンド2008

    • 著者名/発表者名
      五味淳, 前野隆司, 川渕一郎
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会08
    • 発表場所
      長野ビッグハット
    • 年月日
      2008-06-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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