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2008 年度 実績報告書

アザラシ型位置決め機構を用いたメゾ/マイクロ/ナノマニピュレータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16078214
研究機関豊田工業大学

研究代表者

古谷 克司  豊田工業大学, 工学部, 教授 (00238685)

キーワード圧電アクチュエータ / 移動機構 / 摩擦 / 位置決め / マニピュレーション / シミュレーション
研究概要

(1) マイクロ・ナノマニピュレータの製作
XYθ方向に対象物を移動させるためには3自由度アザラシ型機構を用いた. Z方向は1自由度機構を用いた. これにより4自由度を持つマイクロマニピュレーションを構築した. 直径70μm程度のガラスビーズを操作するために, 真空吸引とピンセットによる方法を比較した. 真空吸引の方法は, ノズルの整形が難しいことが明らかになった. ピンセットによる方法では, 支障なく把持することができた. ピンセットをバイモルフ型圧電素子で構成し, 一方を加振したときに他方へ伝わる微小振動により, 把持を検出した.
(2) 微小物体の操作実験
ビジュアルフィードバックをすることで, 自動で微小物体を操作できるようにした. また, ローカル・マシニング・ステーション方式を適用することで, レンズ倍率を変えて操作範囲を変更しても, 同程度の誤差に収めることができた. ステージの位置決め精度は1ピクセル以内であったが, ピンセットからのリリース時に外れないことがあった. それにより, 誤差が発生した.
(3) 電流パルス駆動法の解析
これまでの実験により, ヒステリシスが少ない駆動が可能であることがわかっている. 今年度はフレーム内に圧電アクチュエータを設置し, 外部からボルトで締め付けることにより負荷を加えた場合の影響を, 実験とシミュレーションモデルにより解析した. 負荷が小さいときにはシミュレーションと実験は一致するが, 大きくなると差が大きくなることが明らかになった.

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 電流パルス駆動によるアザラシ型位置決め機構の高分解能化2008

    • 著者名/発表者名
      古谷克司
    • 雑誌名

      精密工学会誌 74

      ページ: 411-415

    • 査読あり
  • [学会発表] 超音波浮揚を利用した搬送装置の開発(第1報)構想と基礎実験2009

    • 著者名/発表者名
      小野政貴
    • 学会等名
      2009年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      東京都文京区
    • 年月日
      2009-03-12
  • [学会発表] 摩擦力の差を利用したアザラシ型精密位置決め機構の開発(第11報)LMS方式に基づくマイクロマニピュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      牧野泰三
    • 学会等名
      2009年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      東京都文京区
    • 年月日
      2009-03-12
  • [学会発表] 圧電アクチュエータとその応用デバイス2009

    • 著者名/発表者名
      古谷克司
    • 学会等名
      2009年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      東京都文京区
    • 年月日
      2009-03-11
  • [学会発表] Comparison of Driving Performance of Piezoelectric Actuator - Current Pulse Drive and Voltage Linear Drive -2008

    • 著者名/発表者名
      K. Furutani
    • 学会等名
      7th International Conference on Machine Automation (ICMA 2008)
    • 発表場所
      Awaji, Hyogo, Japan
    • 年月日
      2008-11-27
  • [学会発表] The Influence of the load on the displacement of piezoelectric actuator with current pulse drive2008

    • 著者名/発表者名
      M. One
    • 学会等名
      3rd International Conference on Positioning Technology,
    • 発表場所
      Hamamatsu, Shizuoka, Japan
    • 年月日
      2008-11-27
  • [学会発表] Driving Method of Piezoelectric Actuators with Matrix Circuit2008

    • 著者名/発表者名
      T. Makino
    • 学会等名
      3rd International Conference on Positioning Technology
    • 発表場所
      Hamamatsu, Shizuoka, Japan
    • 年月日
      2008-11-27
  • [学会発表] 電流パルスを用いた圧電アクチュエータ駆動における変位に対する外力の影響のシミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      古谷克司
    • 学会等名
      第17回MAGDAコンファレンスin日立講演論文集
    • 発表場所
      茨城県日立市
    • 年月日
      2008-11-21
  • [学会発表] マトリクス回路を用いた圧電アクチュエータの駆動2008

    • 著者名/発表者名
      牧野泰三
    • 学会等名
      平成20年電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      高知市
    • 年月日
      2008-08-27
  • [学会発表] 圧電素子の電流パルス駆動における変位に対する荷重の影響2008

    • 著者名/発表者名
      小野政貴
    • 学会等名
      日本機械学会2008年度年次大会
    • 発表場所
      横浜市保土ヶ谷区
    • 年月日
      2008-08-04
  • [学会発表] 電流パルスを用いた圧電アクチュエータの駆動法2008

    • 著者名/発表者名
      古谷克司
    • 学会等名
      日本機械学会2008年度年次大会
    • 発表場所
      横浜市保土ヶ谷区
    • 年月日
      2008-08-04
  • [学会発表] Performance of AZARASHI (Seal) Positioning Mechanism with Friction Control by Inertial Force2008

    • 著者名/発表者名
      K. Furutani
    • 学会等名
      11th International Conference on New Actuators (Actuator 2008)
    • 発表場所
      Bremen, Germany
    • 年月日
      2008-06-10
  • [学会発表] アザラシ型位置決め機構を用いたマイクロマニピュレータ2008

    • 著者名/発表者名
      牧野泰三
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会
    • 発表場所
      長野市
    • 年月日
      2008-06-06
  • [図書] 実用精密位置決め技術辞典2008

    • 著者名/発表者名
      精密工学会超精密位置決め専門委員会監修 ; 古谷克司(分担)
    • 総ページ数
      182-183, 206-212, 682-687, 687-692
    • 出版者
      産業技術サービスセンター
  • [図書] 無鉛圧電セラミックス・デバイス2008

    • 著者名/発表者名
      日本AEM学会編 ; 古谷克司(分担)
    • 総ページ数
      154-196
    • 出版者
      養賢堂
  • [図書] 最新機械機器要素技術2008

    • 著者名/発表者名
      吉川昌範ほか編 ; 古谷克司(分担)
    • 総ページ数
      179-182
    • 出版者
      エヌジーテイー

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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