研究概要 |
以下の5つのグループに分かれて,研究を行ない、それぞれの研究成果および情報を交換し,希土類系物質におけるパノスコピック形態制御と高次機能の発現の設計指針を得た。 1.ソルボサーマル反応による希土類系物質のパノスコピック形態制御と光機能の発現(担当:佐藤) ソルボサーマル反応による雲母状酸化チタンと酸化セリウムナノ粒子の複合化によるパノスコピック形態制御を行い,安全で使用感の優れた新規高性能紫外線遮蔽剤の設計指針を得た。 2.溶液錯体化学法による希土類物質のパノスコピック形態制御(担当:垣花) 水熱ゲル化法によるCa_3Sc_2Si_3O_<12>:Ce^<3+>、ガス還元窒化法による希土類賦活α-SiAlONのパノスコピック形態制御を行い,耐熱性の優れた高輝度発光材料の設計指針を得た。 3.液相析出反応による希土類系物質のパノスコピック形態制御と材料機能の高度発現(担当:出来) 液相析出反応によりZrO_2:Eu^<3+>等の反転オパール構造体の合成とそのユニークな形態制御により発現するフォトニックバンドギャップの発現と発光特性について明らかにした。 4.希土類含有層状酸化物の静電自己組織的構築(担当:松本) 層状チタン酸およびニオブ酸の層間剥離・再構築反応を利用して酸化ユーロピウムや酸化テルビウムを層間に交互に包摂したパノスコピック形態制御を行い,ホストーゲスト間のエネルギー移動による発光特性や層間の水濃度と発光強度の関係について詳細な検討を行い、センサー等のあらたな光機能材料としての展開を図っている。 5.GHz帯対応希土類-鉄系電磁波吸収体創製のためのパナスコピック組織制御技術の開発」(担当:杉本) Sm_2Fe_<17>の水素化・酸化反応による希土類酸化物絶縁体で磁性金属ナノ粒子を被覆したパノスコピック形態制御を行い高GHz帯域対応の高性能電波吸収体として利用可能であることを明らかにした。
|