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2004 年度 実績報告書

パノスコピック形態制御された希土類系発光材料の高次設計と高効率蛍光体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16080218
研究機関東京工科大学

研究代表者

山元 明  東京工科大学, バイオニクス学部, 教授 (00247298)

研究分担者 上田 恭太  東京工科大学, バイオニクス学部, 助手 (50271862)
キーワードプラズマディスプレイ / 光物性 / 白色発光ダイオード / 窒化物 / ユーロピウム
研究概要

(1)プラズマ・ディスプレイ用青色蛍光体の励起過程の解明。
実用青色蛍光体BaMgAl_<10>O_<17>:Eu^<2+>(略称BAM : Eu^<2+>)が高い発光効率を示す理由を明らかにする目的で、励起スペクトルを測定した。その結果、基礎吸収域(真空紫外領域)にEu濃度依存性のある励起帯が含まれていることを見出した。ピーク波長は175nmである。この励起帯にはEu^<2+>の5d準位が関与しており、母体の伝導帯(主にBaの5d軌道)に重なってEu^<2+>の5d準位があることが母体からEuへのエネルギー伝達が高効率で行われる原因ではないか、と推察した。Eu^<2+>のサイトには3種類あることが知られているが、報告されているエネルギー準位の計算結果と比較してこれらのサイトに対応する励起帯の帰属を行った。
(2)白色発光ダイオード(LED)用新赤色蛍光体CaAlSiN_3:Eu^<2+>の発光特性。
白色LEDは青色LEDと蛍光体を組み合わせたものである。現在の白色LEDの演色性を改善するため、青色光(ピーク波長460nm)励起で効率良く発光する赤色蛍光体が必要とされている。我々は既知蛍光体よりも約50%高い量子出力を示す新材料CaAlSiN_3:Eu^<2+>を開発した。本研究では、この物質の結晶構造を解析し、3個のSiと配位したN原子が3次元ネットワークを作る堅固な骨格を有することを明らかにした。この蛍光体は、室温から150℃までで発光出力が約20%しか低下しない優れた温度特性を持つ。この特性は、堅固な結晶構造によると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Effect on deoxidation of doped europium in oxidized BaMgAl_<10>O_<17>2005

    • 著者名/発表者名
      T.Honma, I.Horosawa, N.Kijima, Y.Shimomura, H.Yamamoto
    • 雑誌名

      Journal of SID (Society for Information Display) To be published

  • [雑誌論文] プラズマディスプレイ用蛍光体2004

    • 著者名/発表者名
      山元 明, 上田 恭太
    • 雑誌名

      Journal of the Society of Inorganic Materials 11

      ページ: 410-416

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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