研究分担者 |
武田 廣 神戸大学, 理学部, 教授 (30126114)
蔵重 久弥 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (20205181)
本間 康浩 神戸大学, 工学部, 助教授 (90107988)
石井 恒次 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (20322208)
越智 敦彦 神戸大学, 理学部, 助手 (40335419)
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研究概要 |
本研究は2007年度に開始するLHC実験において、超対称性の発見とそのモデルの検証、パラメータの決定などを行うことにある。今年度行った研究の主な内容は次の通りである。 1.高速シミュレーションを使った物理研究 高速シミュレーションを用いて超対称性事象を生成し、アトラス実験における超対称性の物理の研究を行っている。今年度の主な成果は次の通り。 a)超対称性粒子の新しい質量再構築方法の開発 b)超対称性粒子のスピンの研究 これらの研究成果を国際学術誌に発表している。また、アトラス実験グループでの研究会や、国際学会などで発表している。 2.データ解析に向けた勉強会、研究会 アトラス実験のデータ解析のためには、新しい概念、プログラミング言語、ツール、フレームワークが必要である。たとえば、OO(オブジェクト指向),C++,ROOT, ATHENAなどがこれにあたる。これらの基礎をマスターすることが必須である。そのため、関係する関西地区の大学の研究者とともに定期的に勉強会と研究会を開催している。これらをマスターし、物理解析や測定器のためのオンライン・オフラインプログラムの作成に取り組んでいる。 3.主要な外国人研究者との研究打ち合わせ アトラス実験グループの中で超対称性の物理研究に重要な貢献をしている研究者を日本に招聘し、研究打ち合わせを行った。今年度はアトラス実験physics coordinatorのG.Polesello氏(CERN, Padova)とSUSY working group convenerのDaniel Tovey氏(Sheffield, UK)の二人を呼んでディスカッションを行った。
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