研究課題/領域番号 |
16081208
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川越 清以 神戸大学, 理学研究科, 教授 (40183785)
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研究分担者 |
武田 廣 神戸大学, 理学研究科, 教授 (30126114)
蔵重 久弥 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (20205181)
山崎 祐司 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (00311126)
越智 敦彦 神戸大学, 理学研究科, 助教 (40335419)
田中 秀治 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (80311124)
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キーワード | LHC / アトラス実験 / 超対称性 / ミューオン / TGC / 新粒子 / 素粒子 / GRID |
研究概要 |
1. LHC加速器の建設はやや遅れているが、2008年秋の実験開始を目指して準備中である。間近に迫った実験開始に向けて、超対称性粒子発見のための準備を進めている。 (1) 超対称性粒子発見の鍵となるバックグラウンド事象と測定器性能について、シミュレーションデータを用いた現実的な評価を行った。また、実データを用いた評価法の研究を進めている。 (2) 超対称性発見のために重要となる横方向運動量欠損の測定、レプトンの同定、ジェットエネルギーの較正などのアルゴリズムを評価しなおし、改良を行っている。 (3) これまでによく解析の準備が進んでいるSuper Gravityモデルだけでなく、GMSBモデルやKKLTモデルにおける超対称性発見の解析手法の研究を進めている。 (4) 東京大学に設置された地域解析センターのコンピュータGRIDシステムを使ったデータ解析手法を確立しようとしている。 2. ミューオントリガーチェンバー(TGC)のアトラス検出器への組み込みを完了した。現在、宇宙線による動作試験とソフトウェア開発を行っている。 (1) TGCとエレクトロニクスを1/12セクターと呼ばれる構造体に取り付け、テストを行う (2) 1/12セクターをアトラス地下実験室でビッグホイールと呼ばれる形に組み上げる(6台)。 (3) 完成した6台のビッグホイールをアトラス検出器に取り付ける(10月に完了)。 (4) 宇宙線によるトリガーシステムの検査、トリガー効率の評価法、トリガーウィンドウの作成など、運転準備を進めている。
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