研究課題/領域番号 |
16081211
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
岡田 安弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
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研究分担者 |
岡田 宣親 大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所, 助手 (40360333)
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キーワード | 超対称模型 / ヒッグス粒子 / 電弱相転移 / ブレインワールド / フレーバー物理 / B中間子 / 超対称大統一理論 / 陽子崩壊 |
研究概要 |
1、ヒッグス粒子の物理。 リニアーコライダー実験で期待されるヒッグス粒子に関する結合定数が標準模型を超える物理を探るためにどのような意義があるかを明らかにするため、電弱相転移におけるバリオン数生成のシナリオとヒッグス粒子の自己相互作用に対する量子補正の関連を調べた。 2、ブレインワールドシナリオの現象論。 TeVスケールの実験で余次元の効果が見えるシナリオについて、将来のコライダー実験でどのように検証のできるかを実験家とともに検討した。また、このシナリオに基づく宇宙論を展開した。 3、超対称模型におけるフレーバーの研究。 現実的なニュートリノの質量行列を与えるような超対称大統一理論でレプトンフレーバーの破れの過程やクォークフレーバー物理に関する観測量を理論的に計算し、将来のBファクトリーやレプトンフレーバーの破れの探索実験で期待される実験結果の物理的意義を明らかにした。また、B中間子のタウ粒子を終状態に含む崩壊モードに対する超対称粒子の量子補正の効果を計算した。 4、SO(10)超対称大統一理論の構成 現実的なフェルミオン質量を与えるSO(10)群に基づく超対称大統一理論を構成し、陽子崩壊などの実験に対する予言を詳細に検討した。
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