研究課題/領域番号 |
16082101
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笹尾 真実子 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00144171)
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研究分担者 |
山田 弘司 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (20200735)
川端 一男 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60109353)
東井 和夫 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (20093057)
PETERSON Byron Jay 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (00280595)
吉川 正志 筑波大学, 数理物質科学研究科, 助教授 (00272138)
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キーワード | 核融合反応 / プラズマ / アルファ粒子 / 中性子 / プラズマ計測 / 二次元計測 / 慣性閉じ込め / 磁場閉じ込め |
研究概要 |
核融合炉心プラズマの実現のためには、プラズマ核燃焼で生成されるα粒子の制御が不可欠である。アルファ粒子がプラズマ内部に閉じ込められたまま十分そのエネルギーをプラズマに伝達しているか否か、その閉じ込めを左右する因子と機構は何かということは、磁場閉じ込め方式、慣性閉じ込め方式ともに、燃焼実験を中心とする今後の炉心プラズマ研究の中心課題の一つとなる。そのためにはα粒子粒子(対因子としての中性子計測)の計測、自己加熱プラズマ計測、α粒子損失計測とそのプラズマ対向材相互作用計測が不可欠である。このような課題は従来のプラズマ計測から大きな飛躍を必要とする分野である。本研究では計測法開発の2つのグループ、1.アルファ粒子の閉じ込めと損失機構の解明に不可欠な計測法の開発、2.自己加熱プラズマ研究で特に開発を必要とする計測法の開発と、さらに3.アルファ粒子の閉じ込めと損失に直接関わる機構解明のための実験、の3つのグループでの活動が有効に行われるよう調整をはかり、その有機的な結合により新時代に即した計測法の開発とプラズマ研究を展開する。 特定領域活動2年目の本年度の活動は以下のようにまとめられる。 (1)2回の総括班会議を開催し、さらにメール審議や個別の打ち合わせ等を行い、新規公募研究を含めた今年度全体方針、実施計画、予算、役割分担、次年度方針等について議論を行った。 (2)関連する重要な国際会議・委員会(9th Meeting of the ITPA Topical Group、IEAW60作業会、IAEA技術会議、その他)にメンバーを派遣し、磁場閉じ込め核融合プラズマ研究の最新情報収集、アルファ粒子に関わる物理課題の最新の成果収集、計測方法・技術の最新成果収集を行った。特に、核燃焼プラズマ実験の実機計画の情報を正確に把握し各班に伝えると同時に、計画の早急な変更、新たな立ち上げが必要かを議論した。 (3)プラズマ核融合学会等でシンポジウムを開催し新しい段階を迎える核融合実験においての計測の意義と測定精度、システムの問題点等について議論をおこなった。 (4)大学院学生を対象として公開講義を開催し、国際熱核融合実験計画の現状と将来計画および主要な計測システムについて原理から応用上のノウハウまでについて講演、議論を行った。 (5)特定領域活動のロゴを作成してホームページを一新し、ニュースレターの発行とともに本研究の目的と意義、関連する研究活動、プロジェクトの動き、各計画研究の目的と計画について発信した。 (6)シンポジウムを開催し、今年度の成果および各計画研究の成果について報告し議論をおこなった。またグループ内での活発な議論を促進するための研究会を開催した。
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