研究課題/領域番号 |
16082203
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉川 正志 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 准教授 (00272138)
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研究分担者 |
長 照二 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (80171958)
小波蔵 純子 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (60302345)
岩前 敦 京都大学, 大学院・工学研究所, 助教 (90322156)
井口 春和 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (40115522)
藤澤 彰英 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (60222262)
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キーワード | プラズマ・核融合 / 電位計測 / 揺動 / 金中性粒子ビーム / 分光診断 / X線計測 / 閉じ込め / マイクロ波計測 |
研究概要 |
本研究では、特に電位によるプラズマ閉じ込め改善の物理機構を解明するという観点で研究を推進し、プラズマ閉じ込め改善を評価するためのプラズマ診断法の高度化、特に電位計測等のプラズマ諸量測定の開発及び高度化を行い、これに基づいて<電場が果たすプラズマ閉じ込め効果の詳細な究明を行うことを目的とする。本研究では、筑波大学プラズマ研究センターのガンマ10において、電位構造とプラズマ閉じ込めについて体系的に調べると同時に、各々のプラズマ諸量計測法の開発と測定精度の向上等により、Hモードにつながりうる電位によるプラズマ閉じ込めの改善のシナリオの構築を目指す。本年度は、本計画研究の最終年度として下記の様な成果が得られた。 1)多チャンネルマイクロ波干渉計、超短パルス反射計、金中性粒子ビームプローブを用いて、密度、密度揺動、電位、電位揺動を計測し、電位生成による揺動の抑制を観測し、径方向電場勾配と揺動の抑制効果について調べた。 2)閉じ込め電位形成時に同時に形成される径方向電場勾配による効果によって密度揺動、電位揺動のどちらも抑制されていることが確認された。 3)電位揺動と密度揺動の位相相関を調べることより、揺動に起因する径方向粒子束が観測できた。よって、閉じ込めとの関連について調べることが可能となった。今後、これまでに構築してきた計測システムを用いて電位形成による径方向電場勾配と閉じ込め改善の定量化について進めていく。
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