研究課題/領域番号 |
16082207
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
B・J Peterson 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (00280595)
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研究分担者 |
芦川 直子 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (00353441)
木島 滋 日本原子力研究開発機構, 先進プラズマ研究開発ユニット・炉心プラズマ研究部, 研究員(嘱託) (80354588)
川島 寿人 日本原子力研究開発機構, 先進プラズマ研究開発ユニット・核融合研究開発部門, 研究副主幹 (10354606)
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キーワード | ボロメータ / 損失アルファ粒子 / 赤外線イメージング / ITER / LHD / プラズマ計測 / JT-60U |
研究概要 |
前年度得られたJT-60Uの赤外イメージングボロメータ(IRVB)の結果を第17回プラズマー表面国際会議にB.J.ピーターソンが発表した。 薄膜の較正方法を開発してJT-60U IRVBの較正を行なった。この方法は、HeNeレーザー照射で生じた薄膜の温度分布の実測データを、同じ入熱分布に対して有限要素モデルで求めた温度分布の計算結果と比較する方法である。モデル計算分布と実測分布の比較から、較正に必要な薄膜の厚さや熱特性の局所値を得た。この結果は第16回高温プラズマ計測国際会議及び第16回国際土岐会議(16th ITC)にH.パーチャミーが発表した。 準接線方向に視野を持つJT-60Uの一台のイメージングボロメータから、ポロイダル断面上の2次元放射パワー分布を求めるトモグラフィー処理コードを開発した。この結果はY.リュウが16th ITCに発表した。 強度と感度を向上するために二重層構造の新しいイメージングボロメータ用薄膜を開発した。試作した薄膜の試験を結果をI.ミロシニコフが16th ITCに発表した。またこの二重層薄膜の特許を日本の特許局に申請した。 JT-60U IRVBの性能向上を図るために改造設計を行なうと共に一部の製作を開始した。改造の内容は以下の如くである。受光薄膜を2.5ミクロンの金薄膜から5クロンのタンタル薄膜に、また赤外用真空窓を直径58mmのZnSe窓から100mmのサファイア窓に替える。さらにフッ化カルシウムの赤外光学系を用いた3.7mの赤外線潜望鏡を設け、赤外カメラをOmegaからIndigo/Phoenixに交換する。赤外カメラの遮蔽は、軟鉄:2cmを2cmに、鉛:1.5cmを2cmに、ポリエチレン:9cmを10cmに夫々増強する。 IRVB研究開発の概要を16th ITCにB.J.ピーターソンが口頭発表した。 損失アルファ粒子検出器の試験計画をA.アレクセーエフが立案した。また2007年度の東北大学の高速中性子研究室での損失アルファ検出器の試作品試験に必要な機器を設計・製作した。
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