研究概要 |
本研究領域は,真核細胞の遺伝情報を保持し,発現させる基本構造体である細胞核を研究対象とし,その機能を構造構築のダイナミクスに立脚して,多角的かつ統合的に理解することを目的としている.この目的達成のため,本総括班では,領域内での研究の有機的な結合のため,定期的に開催する班会議を最も重要視し,班会議での発表,討論に基づいて,内部評価を厳密に行なうとともに,活発な意見交換,情報交換を促すことにより,各研究者が相互に影響を及ぼし合い,学際的な相互交流が進展することを目指しつつ,世界に向けた情報発信を行なっている.本年度は,先ず,2005年10月2日〜4日に,本総括班が主催する国際会議「細胞核機能の分子スイッチRanと細胞周期」を淡路夢舞台国際会議場で開催し,国内外の第一線の研究者を招聘して活発な発表,討論を行なった.また,第2回領域班会議を2005年11月7日〜9日に京都ガーデンパレスで開催した.同会議では,公募班員を含むすべての班員が研究成果や今後の計画を発表し,班員,総括班評価担当委員ならびにアドバイザーからの評価を受けた.同時に,第3回総括班会議も開催し,主として来年度の活動計画について話し合った.また,様々な最先端技術を班員全体が共有できるような技術支援,情報交換を可能にする目的で2004年12月に立ち上げた研究領域のホームページの更新を随時行い,アクセス数も順調に伸びてきている.また,2005年12月には,ニュースレター第3号を発行し,公募班員の研究紹介など幅広い情報を掲載し,班員はもとより,関係する多くの研究者に郵送して,領域外研究者への情報発信にも努めた.さらに,第5回細胞核ダイナミクス研究会,第23回染色体ワークショップを後援することにより,本領域の幅広い発展に努めた.以上のように,本年度も,研究計画に沿った活動を進めることができた.
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