本年度は、計画班9グループ、公募研究班34グループ、班友3グループからなる合計46グループで特定領域研究の最終年度を進めていくこととなった。そのため、まず6月に岡崎において研究成果報告会を行うとともに、2月には岡崎で研究成果報告会を開催した。また、新たな解析方法、新規のベクターの開発に関する紹介を含めて、ポストゲノム解析拠点の状況を各研究会で発表する機会を設け、それらの班員内における有効活用が積極的に行われた。総括班会議はこの両研究会期間内に行われ、今後の特定領域研究および各研究グループの方向性、解析拠点の活用方法、研究会の進め方、ニュースレターの内容等について検討を行い、本特定領域研究の更なる発展を目指した。また、これまでと同様、若手研究者の交流、支援を目的とした若手シンポジウムを100名を超える参加者のもと、京都で開催した。これらの領域の内容を知らせる広報として「Plant Organelles News Letter」のNo.8、No.9を発刊した。 ポストゲノム解析拠点に関しては、これまでと同様、トランスクリプトーム、プロテオーム、オルガネローム解析拠点の支援を行った。既に各解析拠点を活用した研究が成果として表れてきており、それぞれの解析拠点の有効性が示されるとともに、今後も積極的な利用が期待される。また、オルガネローム解析拠点の一環として構築されたデータベース「The Plant Organelles Database」のアップデートを行い動画に対応したデータベースを公開した。このデータベースに関しては日本植物生理学会、日本分子生物学会で発表し、コミュニティへの周知をすすめた。
|