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2006 年度 実績報告書

小胞体品質管理による植物細胞機能分化の制御-有性生殖を中心にして

研究課題

研究課題/領域番号 16085202
研究機関名古屋大学

研究代表者

西川 周一  名古屋大学, 大学院理学研究科, 助教授 (10252222)

研究分担者 遠藤 斗志也  名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (70152014)
吉久 徹  名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教授 (60212312)
キーワード小胞体 / 分子シャペロン / 品質管理 / 有性生殖 / シロイヌナズナ
研究概要

シロイヌナズナには,小胞体内腔のHsp70であるBiPの遺伝子としてAtBIP1,AtBIP2,AtBIP3の3つが存在し,AtBIP1とAtBIP2をともに欠損すると致死となる.解析の結果,これはAtBIP1とAtBIP2をともに欠損した雌性配偶体が致死となるためであることが示された.AtBIP1とAtBIP2をともに欠損した雌性配偶体は受精能をもち,受精によって精子からAtBIP1,AtBIP2遺伝子が供給されるにもかかわらず,初期発生の過程で致死となる.これは精子由来のAtBIP1,AtBIP2遺伝子の発現抑制によるものではないことも示された.一方,雄性配偶体である花粉は,AtBIP1とAtBIP2をともに欠損しても致死とはならず,花粉管を伸長して受精可能であること,これはAtBIP3遺伝子の発現によるためであること,雄性配偶体はAtBIP1,AtBIP2,AtBIP3の3つを全て欠損すると致死となることも示された.BiPのパートナーとして,BiPの機能発現に重要な役割をはたしているシロイヌナズナ小胞体のJタンパク質についても,遺伝子破壊株の解析を行った.この結果,AtScj1Bを欠損した株は生育可能であるが,29℃で生育すると不稔となることが示された.また,シロイヌナズナ小胞体内腔のJタンパク質であるAtScj1A, AtScj1B, AtJem1の間に機能的な関連があること,AtJem1とAtScj1AまたはAtScj1Bを同時に欠損したシロイヌナズナは致死となることも示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of Tam41 maintaining integrity of the TIM23 protein translocator complex in mitochondria.2006

    • 著者名/発表者名
      Tamura, Y
    • 雑誌名

      J. Cell Biol. 174

      ページ: 631-637

  • [雑誌論文] 第3章Shor Topics 3 : GFPを用いた網羅的な可視化マーカーの構築.2006

    • 著者名/発表者名
      西川周一
    • 雑誌名

      新版植物の細胞を観る実験プロトコール 顕微鏡観察の基本から最新バイオイメージング技術まで (福田裕穂,西村幹夫,中野明彦 監修)細胞工学別冊 植物細胞工学シリーズ 21

      ページ: 224-226

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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