研究課題/領域番号 |
16086202
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
藤枝 憲二 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60173407)
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研究分担者 |
向井 徳男 旭川医科大学, 医学部, 助教 (50374799)
田島 敏広 北海道大学, 大学院・医学系・研究科, 講師 (50333597)
菅原 照夫 北海道大学, 大学院・医学系・研究科, 助教 (40250451)
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キーワード | StAR / yeast two-hybrid screening / リポイド過形成症 / 相互作用因子 / DAX-1 / 副腎低形成症 / 精巣形成不全症 / Ad4BP-SF-1 |
研究概要 |
1.ヒト副腎cDNAライブラリーを用いて、リポイド過形成症の病因であるStAR蛋白と相互作用する因子についてのスクリーニングをyeast two-hybridシステムを利用して行い、これまでに得られた候補コロニーついて塩基配列の決定を行った。さらに候補因子のcDNAを導入した発現ベクターから発現させたタンパクと、StARとの結合を免疫沈降によって確認した。その結果、候補因子は最終的に3個にまで絞られた。 2.X連鎖性先天性副腎低形成症の原因遺伝子である転写因子DAX-1と相互作用する因子についてのスクリーニングをStAR蛋白の場合と同様にヒト副腎cDNAライブラリーに対してyeast two-hybridシステムを利用して行った。1次スクリーニングの結果、79個の陽性コロニーを同定したため、さらなる確認実験を行っている。今後、絞られるはずの候補因子についてさらなる解析を進める計画である。 3.精巣形成不全の患者においてAd4BP/SF1遺伝子のエクソン2にTからGへの1塩基置換をヘテロ接合性に同定した。この変異により41番目のValがG1yへ置換することとなる。このアミノ酸はDNA結合に重要なP-Box近傍に位置し、マウス、ラット、ウシにおいても保存されている。現在この変異体を構築し、その機能について検討を行い、DNA結合能等の評価を行っている。今後、精巣の形成障害患者においてAd4BP/SF-1の異常の頻度を明らかにしてゆく必要がある。
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