研究課題
「性分化機構の解明」を課題にかかげる本特定領域研究は各種モデル動物を用いることで、「性分化の分子基盤の解析」、「脳の性分化と行動の解析」及び「性分化異常症の解析」を重点目標に、広く性分化に関わる現象を分子レベルで明らかにすることを目的とする。本支援班は基礎生物学研究所形質転換生物実験施設及び熊本大学生命資源研究・支援センターを中核組織とし、特定領域研究「性分化機構の解明」における計画研究代表者らが収集してきた各種マウス系統とメダカ系統を共通の遺伝子資源と位置付け、これらの系統を維持・管理するとともに領域研究者に提供することで、本特定領域の研究を支援するものである。既に両施設において性分化関連遺伝子変異マウスを20系統ほどを維持し、リクエストに応じ研究班内外に配布してきたが、平成18年度においてはさらに17系統を追加した。また、性分化研究の解析に有用なCre-トランスジェニックマウスやGFP-トランスジェニックマウスの作製を行った。これらのマウスについては、次年度には配布可能となる予定である。一方、メダカについては基礎生物学研究所がナショナルバイオリソースプロジェクトのメダカの中核拠点となることが決まっている。経費の効率的使用の立場から、来年度より本特定領域研究において収集した系統の維持・管理を共同で進めたいと考えている。