本研究は天明3年(1783)の浅間山大噴火を描いた「浅間焼け絵図」を素材に、デジタル・アーカイブを用いた災害時の文化・自然環境の復元を目指した。まず画像資料と諸データを結合する研究支援ツールの開発・改良を行い、「浅間焼け絵図」の画像データ・メタデータを格納した。さらに検索機能を充実させるため、絵図の地名・施設名・人名等のメタデータを作成した。その後も研究の利便性や絵図の公開の観点から改良を重ね、文献データと画像データがリンクされた統合データベースを完成させ、噴火罹災地の自然環境および文化環境の復元を行なった。
|