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2005 年度 実績報告書

火山噴火罹災地の歴史的庭園復元・自然環境変遷とランドスケープの保全活用

研究課題

研究課題/領域番号 16089205
研究機関東京大学

研究代表者

武内 和彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90112474)

研究分担者 杉山 信男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30012040)
西村 幸夫  東京大学, 大学院・工学系, 教授 (20159081)
小口 高  東京大学, 空間情報科学センター, 助教授 (80221852)
宮脇 勝  千葉大学, 工学部, 助教授 (30280845)
松本 淳  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
キーワード遺跡の保存と活用 / DNA / 自然・文化資産 / 保全 / 河成堆積物 / GIS / 都市マスタープラン / 都市近郊農地
研究概要

遺跡から発掘されたオリーブ品種を同定するため,カンパーニア,プーリア,ウンブリア州等の農業試験場に保存されている古い品種の葉からDNAを抽出し,dual-suppression法によってマイクロサテライトマーカーの単離を行なった.その結果,10個のマーカーについてプライマーを設計することができたので,今後,これらのマーカーを用いて,各州からサンプリングした品種の遺伝的特徴を明らかにする予定である.さらに,環境条件の違いからイチゴの草型に差が現れることを確認し,古代の植物の草型を推定する際には環境が草型に及ぼす影響を考える必要性を示す結果を得た.
発掘現場の土壌を土層ごとに採取して遺物検出する作業を実施し,中庭と想定される地点において炭化植物遺体からクリ等の複数種の植物を同定している.
古代庭園の意匠・構成の検討として,とくに植栽に関する知見に留意して既往研究,文献の収集を実施した.また,ポンペイ等の復元的整備の先駆事例調査の一方,古代ローマ期の別荘建築の広域分布の調査を進めている.
ヴェスヴィオ火山及びフィリピン・ピナツボ火山において,地形・植生の調査を行った.ヴェスヴィオ火山南面の外輪山において,谷沿いの河成堆積物を精査するとともに,林分の状況を観察し,樹木の年輪採取を行った.ピナツボ火山では,ラハール堆積物およびラハール流下河川の地形・地質植生に関する観察を行い,ラハール堆積地における環境回復の基礎資料を収集した.さらに,英国やイタリアの研究者と情報交換を行った.
広域計画と都市マスタープランの調査を行い、日本との相違点を明らかにした.また,文化財保護と災害防止の観点から上位計画(風景計画)と基礎自治体の都市マスタープランの連携,さらに,都市近郊農地を歴史的景観として保全するカンパーニア州立ナポリ丘陵大都市圏公園計画を調査した.

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 自然と文化に立脚した都市持続性の構築に向けて2005

    • 著者名/発表者名
      武内和彦, 宮脇勝, 鹿野陽子
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 69(2)

      ページ: 99-102

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「都市風景の形成」-近代日本都市における風景概念の成立-2005

    • 著者名/発表者名
      西村幸夫
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 69(2)

      ページ: 118-121

  • [雑誌論文] 欧州およびイタリアにおけるランドスケープ概念の進化と保護地域の計画手法の進展2005

    • 著者名/発表者名
      ロレート・コロンボ, 鹿野陽子
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 69(2)

      ページ: 111-117

  • [雑誌論文] The rainfall phenomena during the pre-monsoonon period over the Indchina Peninsula in the GAME-IOP year, 19982005

    • 著者名/発表者名
      Kiguchi, M., Matsumoto, J.
    • 雑誌名

      J.Met.Soc.Japan 83

      ページ: 89-106

  • [雑誌論文] Inter-comparisons of seasonal changes between East Asian and South American monsoons2005

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto, J., Takahara, H.
    • 雑誌名

      CEOP Newsletter 7

      ページ: 5-7

  • [雑誌論文] Strawberry growth and flowering : an architectural model2005

    • 著者名/発表者名
      Savini, G., Neri, D., Zucconi, F., Sugiyama, N.
    • 雑誌名

      International Journal of Fruit Science 5(1)

      ページ: 27-48

  • [雑誌論文] ランドスケープ,言語,そして北米における都市の再生について2005

    • 著者名/発表者名
      アン・W・スパーン, 宮城俊作
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 69(2)

      ページ: 103-106

  • [雑誌論文] シュツットガルトの都市計画とゾーニング:公益としての都市気候2005

    • 著者名/発表者名
      ユルゲン・バウミュラー, 鹿野陽子, 坂本英之
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 69(2)

      ページ: 107-110

  • [雑誌論文] Slope of alluvial fans in humid regions of Japan, Taiwan and the Philippines2005

    • 著者名/発表者名
      Saito, K, Oguchi, T.
    • 雑誌名

      Geomorphology 70

      ページ: 147-162

  • [雑誌論文] 風景と持続性のつながりとしての風土性2005

    • 著者名/発表者名
      オギュスタン・ベルク
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 69(2)

      ページ: 122-125

  • [雑誌論文] 『日本の地形レッドデータブック』と地形の保全2005

    • 著者名/発表者名
      青木賢人, 小泉武栄
    • 雑誌名

      地球環境 10

      ページ: 163-171

  • [雑誌論文] イタリアのマスタープランの普及プロセスと都市計画決定プロセスに関する研究-マスタープランのプランナー,都市計画決定手続き,市民及び各種団体への公示に着目して-2005

    • 著者名/発表者名
      宮脇勝
    • 雑誌名

      都市計画論文集 40(2)

      ページ: 73-78

  • [図書] In Encyclopedia of Water Science(Alluvial fan.)2005

    • 著者名/発表者名
      Oguchi, T., Saito, K.: Trimble, S.(ed.)
    • 総ページ数
      214
    • 出版者
      Marcel Dekker, New York
  • [図書] シリーズ人文地理学第1巻 地理情報システム(自然環境研究への適用)2005

    • 著者名/発表者名
      小口高:村山祐司(編)
    • 総ページ数
      283
    • 出版者
      朝倉書店
  • [図書] 自然環境の評価と育成(GISによる環境研究)2005

    • 著者名/発表者名
      小口 高:大森博雄, 大澤雅彦, 熊谷洋一, 梶 幹男(編)
    • 総ページ数
      255
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 風景のなかの自然地理 改訂版2005

    • 著者名/発表者名
      杉谷隆, 平井幸弘, 松本淳
    • 総ページ数
      333
    • 出版者
      古今書院

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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