研究概要 |
鹿児島県・開聞岳では,GISを用いて遺跡分布の時空間解析を行い,古墳時代の噴火のあと平野部では農地への転換が進み平安時代の噴火で大打撃を受け,その後の農地の復興が傾斜地から始まったことを明らかにした。また敷領遺跡では,874年の噴火で埋没した村の姿を明らかにした。イタリア・ヴェスヴィオ山の472年の噴火で埋没したソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡では,79年の噴火から472年までに栄養塩類豊富な肥沃土の高い土壌が発達していたことを明らかにした。フィリピン・ピナツボ山では,山間部では根粒菌を持つ植生の再生と焼畑農耕により地力の予想外の回復が見られることを発見した。
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