研究課題/領域番号 |
16090101
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保田 隆 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (50311709)
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研究分担者 |
田澤 元章 明治学院大学, 法学部, 教授 (20281751)
弥永 真生 筑波大学, 社会科学系, 教授 (60191144)
木下 孝治 同志社大学, 司法研究科, 教授 (00263187)
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キーワード | 金融法 / 証券法 / 保険法 / 国際取引法 |
研究概要 |
最終年度に当たり、グローバル・ユーザーに向けて論文等を通じた情報発信を本格化し、金融班全体で日本および外国でワークショップを企画するという当初目的に照らして既に達成した部分を更に補うべく、論文執筆や国際学会報告等に努めた。すなわち、前年度までに当初目的自体は既にほぼ達成し、アメリカから洋書を商業出版(2008年)し、総括班主催の国際シンポジウム(ここがヘンだよ日本法:2008年11月28日・29日実施、詳細はNBL900号参照)や当グループ主催の「グローバル金融規制の再編成」と題する国際シンポジウム(2009年3月14日に早稲田大学で実施。ペンシルバニア大学、スタンフォード大学、ヨーク大学、ソウル大学、台湾大学、北海道大学、日本銀行から専門家を招き、科研金融法班メンバーと活発に討議)を開催している。このため、今年は、田澤はサブプライムローン問題に絡んで格付会社の規制に関して論文を執筆し、弥永は会社法の会計的側面に関する研究を多数手掛けたほか、木下は自身が関わった保険法改正に関する論考を執筆した。一方、久保田は2009年9月27日に国際法協会国際通貨法部会(マレーシア中央銀行本店で開催)で英語で格付会社に関する規制について学会報告を行ったほか、2009年11月7日にも日本語で国際商取引学会(田澤がコメンテーター)で学会報告を実施した。なお、2010年6月4日には上記国際シンポジウムの続編を台湾大学で開催し、久保田が報告する予定である。従って、当初目的は十分に果たしたといえる。 なお、金融法班全体で取り組んでいる判例・法令の英訳のチェック作業についても順調に進めており、野村教授のグループとの連携会合も終え、あとは事務作業を残すばかりである。
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