研究課題/領域番号 |
16090102
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐野 寛 岡山大学, 法学部, 教授 (40135281)
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研究分担者 |
青木 清 南山大学, 法学部, 教授 (80159277)
曽野 裕夫 北海道大学, 大学院法学研究科, 教授 (60272936)
小塚 荘一郎 上智大学, 法学部, 教授 (30242085)
高橋 美加 立教大学, 法学部, 助教授 (70292810)
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キーワード | 国際売買契約 / 国際運送取引 / 国際保険取引 / 製造物責任 / 国際サービス取引 / 国際取引法 / 国際私法 / 貿易取引 |
研究概要 |
1.本計画研究は、物品およびサービスに関するグローバルな企業間(B2B)取引を中心に、その法的規律(以下では,グローバルB2B取引法と呼ぶ)につき、日本における立法、判例、学説を体系化して英語によって世界に向けて情報発信することを目的としている。 本年度は、平成16年度に収集・整理した情報を下に、以下の研究を実施した。 (1)グローバルB2B取引法に関して、外国への情報発信の観点から重要と考えられる国際物品売買契約、運送・保険取引、製造物責任に関する判例および法令のリストを確定し、一部の判例について英訳作業を行った。判例の英訳は、来年度、HPで公表する予定である。 (2)日本法を外国に紹介するためには、日本法の体系的な解説が必要となるが、そのような解説作成のための項目立て、内容のあり方等について検討を行い、執筆作業に入った。 (3)日本法に関する情報発信を行うために、研究分担者である曽野、小塚が外国(ジンガポール、オーストラリア、南アフリカ)で開催されたシンポジウムに参加し、日本法の状況について外国の研究者と意見交換を行った。 2.本計画研究は、その研究対象が物品取引B2C取引(消費者契約)班とも密接に関連することから、今年度もB2C取引班と共同して研究を実施した。具体的な実施内容は以下の通りである。 (1)B2C班と共同の研究会を開催し、グローバル取引に関する重要なテーマ(日本の国際私法の現代化、日本の海事裁判等)を取り上げ、現状の問題点につき検討を加えた。 (2)B2C班と協力して、平成16年度に東北大学に設置したサーバーを用いて、日本語と英語による両班共同のホームページ(http://www.law.tohoku.ac.jp/kokusaiB2C)を開設し、運用を開始した。
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