研究課題/領域番号 |
16090103
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河野 俊行 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (80186626)
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研究分担者 |
早川 眞一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40114615)
早川 吉尚 立教大学, 法学部, 教授 (90287912)
野村 美明 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (20144420)
松下 淳一 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70190452)
神前 禎 学習院大学, 法学部, 教授 (20204795)
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キーワード | 著作権法 / 間接侵害と権利制限 / 金融法の規制影響評価 / クロスボーダーM&A / 取引法 / 日本法の特色と問題点 / 民事手続法の国際化 |
研究概要 |
本領域は、日本法を透明化することを目的として、会社法、金融法、取引法、手続法、知的財産権法の5つの班が、それぞれの分野において研究を進化させるとともに、主要な判例や概説の英訳を通して、領域全体として、日本法の特性の分析をすすめている。これは、単なる日本法の英訳プロジェクトではなく、それを通して得られる分野横断的な課題分析をも進めるものである。 その一環として、繰越予算によって、繰越目的である第2回総括班シンポジウムを開催した。 平成20年11月28-29日の両日、わが国を代表する研究者、実務家をお招きするとともに、本領域各班のメンバーもパネリストとなって発表し、その後充実した議論が行われた。 各セッションのテーマは、「著作権法における間接侵害と権利制限規定」、「日本金融法の規制影響評価」、「クロスボーダーM&A」、「取引法分野における日本法の特色と問題点」、「民事手続法の国際化とその問題点」、「総括コメント : 法の界面活性」の6つであった。 このシンポジウムでは、各法分野に特化して、日本法が持つ特殊性の例を挙げつつ、その背景を分析したが、それには条約の翻訳時に生じたずれであったり、文化論に起因するものまで諸相があることが明らかとなった。その成果は、NBL900号78-103頁に公表されている。 今回のシンポジウムの成果を受けて、次回は、法と経済学、法情報学、法理学、法制史等の観点から、分野横断的な分析を進めることの必要性が感じられた。
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