研究課題/領域番号 |
16090202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 九州大学 (2007-2009) 東北大学 (2004-2006) |
研究代表者 |
小島 立 九州大学, 大学院・法学研究院, 准教授 (00323626)
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研究分担者 |
上野 達弘 立教大学, 法学部, 教授 (80338574)
愛知 靖之 京都大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40362553)
横 溝大 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00293332)
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連携研究者 |
西谷 祐子 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (30301047)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2009
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キーワード | 国際著作権法 / 国際取引 / ベルヌ条約 / 判例英訳 / 準拠法 / 外国判決承認執行 |
研究概要 |
著作権研究(以下、「本研究」という)は、産業財産権研究(代表:河野俊行)とともに、国際知的財産法班の一部を成している。本研究及び産業財産権研究は、理論的及び実務的に密接に関連しているため、両者で緊密な連携を取りつつ作業を行なってきた。 本研究の目的は、「知財立国」を標榜する我が国の著作権制度のあり方について調査及び分析を行い、それを英語で情報発信するとともに、あるべきルールを立法提案または条約試案として提示し、著作権をめぐる国際取引のインフラ整備を行うことである。 デジタル化及びネットワーク化の進展に伴い、著作物の創作行為、媒介行為及び利用行為につき、様々なアクターが、様々な態様で関係するようになり、伝統的な著作権法の考え方は大きな挑戦を受けている。著作権をめぐる国際取引の観点からは、対外的に日本法の現状の正しい姿を伝えるのみならず、その将来あるべき姿を探るべく、我が国著作権法の主要問題についての洗い出しを行い、検討を加えることが必要である。その作業の第一歩として、我が国著作権法の重要判例を選択して英訳するとともに、我が国著作権法の概説執筆を行った。その作業を行う過程において、現代的課題として、我が国著作権法における、いわゆる「間接侵害」及び権利制限について、掘り下げた検討が必要であるという認識で一致した。 加えて、国際取引の「透明性」を高めるためには、国際著作権紛争における諸問題(国際裁判管轄、準拠法及び外国判決の承認執行)について考察を進めることが不可欠であるという認識に基づき、本研究の後半では、その問題について、国際的な研究ネットワークなどとの連携を図りつつ、集中的な検討を行った。
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