研究課題/領域番号 |
16090203
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野村 美明 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (20144420)
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研究分担者 |
下村 眞美 大阪大学, 大学院・高等司法研究科, 教授 (50346128)
森下 哲朗 上智大学, 法学研究科, 教授 (80317502)
山下 典孝 大阪大学, 大学院・高等司法研究科, 准教授 (00278087)
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キーワード | 日本法の透明化 / ペーパレス化 / 保険契約 / ハーグ条約 / 振替法 / 比較法 / 有価証券法理 / 可視化 |
研究概要 |
この研究は、日本の金融システムの取引法的側面について、グローバル・ユーザーの観点から、(1)現行法のあり方、(2)あるべき金融取引法の姿の検討と、(3)法情報のわかりやすい発信を目的とする。 今年度は、現行法の姿をわかりやすく対外的に発信することとこれまでの課題をさらに掘り下げることに重点をおいた。 継続的に実施した事項に関する実績は次の通りである。 (1)翻訳対象判例・法令の共同検討作業、特に改正振替法の分析、(2)各研究者による日本法の分析と比較法情報の収集、(3)訳内容のチェックとデータ・ベース化、(4)専門的知識の聴取、(5)専用ウェブページでの情報共有と公開ホームページによる対外発信。 専用ウェブページでの情報共有と公開ホームページによる対外発信。特に英文ホームページのリニューアルと充実化を図った。 対外的情報発信についての実績はつぎのとおりある。 2008年11月14日韓国、ソウル大学でのワークショップ社債株式振替法とハーグ証券条約で意見交換を図った。そのワークショップでの報告を冊子で刊行した。 わが国における保険契約における重要な最高裁決や下級審裁判例について検討を加え、そこでの問題点について検証を行った。また我が国の保険募集実務に関して実例を交えての検証を行った。なお、2008年12月20日-21日の2日間に渡り、特定領域研究取引法班・金融法班と共同でインドネシアバタム大学よりRina Shahrullah氏を招き、イスラム金融に関するワークショップを開催した。日本法の透明化の意義を明らかにする趣旨のもと、イスラム金融に関する情報を共有し深い分析を試みた。 またそのワークショップの音声データを文字に起こし、刊行物として発表する準備段階である。なお、2009年2月27日にイギリスロンドン大学にて、ワークショップInternational Finance Roundtable-A Japanese Persectiveを開催し、ペーパレス化など日本の新しい金融法、に関して報告した。その原稿を英語に翻訳した。
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