研究課題/領域番号 |
16090205
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
多田 望 熊本大学, 大学院・法曹養成研究科, 教授 (40274683)
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研究分担者 |
長田 真里 大阪大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (10314436)
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キーワード | 国際取引 / 国際民事訴訟法 / 国際裁判管轄 / 国際訴訟競合 / 国際司法共助 / 外国判決の承認・執行 / 国際私法 / 裁判権 |
研究概要 |
本研究は、現代における激戦の国際取引社会で日本企業が真の意味での国際競争力を身につけて、低迷する日本経済の打開という国策の急務に貢献できるよう、国際取引法整備のうち、国際民事訴訟分野における我が国の現状を総括して問題を検討したうえで将来に向けた立法提言を行い、日本における国際取引法サービス・ビジネス情報を諸外国に向けて発信することを目的とする。本研究班では、国際取引に関する国際民事訴訟手続上の諸問題(国際裁判管轄、国際訴訟競合、国際司法共助、外国判決の承認・執行)及びその法的規律につき、日本における立法、判例、学説を体系化して英語によって世界に向けて情報発信することが主たる研究内容である。本年度は、総括班及び他の研究班と引き続き密接な情報交換を行いつつ、前3年度の基盤的研究を受けて、以下のような研究を実施した。 1 収集した文献の分析と必要な文献の収集を引き続き行い、成果の公表論文の執筆に取りかかった。 2 英訳した判例の検討を行い、さらに翻訳すべき判例の選定を行った。 3 国際裁判管轄の立法化に関して国際弁護士から意見聴取を行った。 4 HPにおいて英語文献リストと判例リストを更新した。 5 研究計画の修正に基づいて繰り越した研究経費を有効に用いて、国際民事訴訟法を扱う新しい判例や立法の充実した分析・検討を行った。 6 国際金融法班と共同で、国際シンポジウム「中国法から見た日本法の透明化」を開催した。
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