研究課題/領域番号 |
16090208
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
早川 吉尚 立教大学, 法学部, 教授 (90287912)
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研究分担者 |
藤田 友敬 東京大学, 大学院法学政治研究科, 教授 (80209064)
松井 智予 東北大学, 大学院法学研究科, 助教授 (70313062)
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キーワード | 国際化 / グローバリゼーション / 会社法 / 国際私法 / 透明化 / 貿易投資 |
研究概要 |
今年度においては、総括班の会合において決定された指針に従いつつ、本研究プロジェクトの三つの目的のうち、(1)国際会社法上の問題の洗い出しとそれに対する解釈論上の処方箋の提示、(2)我国の会社法の英文による発信のための作業が行われた。 具体的には、(1)については、様々な内外の研究機関を訪ねて文献・資料を渉猟する、国際会社法に知見を有する内外の研究機関や実務家を訪ねて意見交換をする、内外の関連シンポジウムに参加し報告する等の活動を行うとともに、実務家や外部の研究者を交えた研究会合を8回開催して(2005年4月、5月、6月、7月、9月、12月、2006年1月、3月)、問題の洗い出しと解釈論上の処方箋の検討を行った。またその成果の一部は、研究担当者・分担者の手により英文の論文として纏められ、早川、松井に関してはドイツにおいてこの4月に出版される単行書において、また、藤田に関しては同時期にわが国で出版される英文雑誌において、それぞれ公表される手筈である。 (2)については、わが国の会社法を理解するために重要な31の裁判例の翻訳を完成し、サーバー上で世界に向けての試験的な公開を始めているが(http://corporation.rikkyo.ac.jp/en/cases.html)、引き続き、重要な裁判例の選定作業、翻訳のための作業も継続されている。 なお、総括班の主催により2006年3月に一日がかりで開催されたシンポジウムにおいても、早川、松井が討論に参加している。そこにおける議論の成果は、(1)、(2)どちらにおいても極めて有益なものであり、今後の作業に大きく反映されると思われる。
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