肢体不自由者支援班(研究課題名:肢体不自由者のコミュニケーション支援に関する研究)は、これまでほとんどコミュニケーション支援技術としては利用していなかった生体信号の利用のための生体信号利用班(研究課題名:小型無線能動電極による無拘束生体信号利用インタフェースの開発、構成員: 2名)と、肢体不自由者の身体特性を計測し、それをコミュニケーション機器の開発・適合に役立てるための身体特性班(研究課題名:コミュニケーション支援のための肢体不自由者の身体特性に関する研究、構成員: 10名)から構成される。 本研究領域においては当事者の参加が重要な課題であり、頸髄損傷および脳性まひの患者に、研究打合せへの出席および実験への協力を求めた。本年度は、両研究班の班員と肢体不自由者の緊密な連携を保つために、調整班、両研究班を統合した拡大調整班会合を3回開催すると共に、評価検討会を開催した。 評価検討会は、研究成果を中間ユーザに報告し、意見を聞くと共に、福祉の現場での利用を検討してもらうためのもので、本特定領域研究の評価者2名にご参加頂いたほか、肢体不自由者のために直接現場で機器の設置・調整を行う中間ユーザ16名にもご参加頂き、研究成果の発表およびデモンストレーションを見て頂いた後、成果の今後の活かし方について招待者を交えたフリーディスカッションを行った。
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