研究課題
本研究は、都市空間や公共空間において、高齢者や色覚障害者が色彩に起因する見誤りや誤認識を起こすことの少ない色彩空間を検討するために、色彩空間に関する評価データを収集しようとするものである。また、より多くの評価データを得るために、条件をコントロールしながら、実験室に実空間にできるだけ近い映像を反復再現することが可能であると同時に、色彩のシミュレーションが可能となるツール(3次元色覚シミュレータ)を開発しようとするものである。今年度は昨年度に引き続き、3次元色覚シミュレータに関する基礎技術の確立とプロトタイプによるデータの収集を行う一方、シミュレータの有効性の確認を次の2点について行った。1)色彩空間の再現性の確認、2)3次元映像の有効性の確認1より、映像を用いたシミュレータが実用上問題ない範囲で色彩空間を再現しているかを確認できた。また、2より、一般の映像に比べて、3次元映像は見た目に近い空間再現を行うことができることが概ね確認されたが、シミュレータとして用いる場合に一定の条件を考慮する必要があることも確認された。今年度の研究実績を踏まえ、最終年度には、多数の被験者の協力を得て、色彩空間に関する評価データを収集し、それらを類型化することにより、都市デザインや情報システムデザインなどの分野で活用できる成果を得ることをめざす。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)
ヒューマンインターフェース学会研究報告週 Vol.7,No.5
ページ: 33-38
日本副詞介護情報学会第6回研究大会要旨集 2005年12月号
ページ: 16-17
地理 Vol.50,No.6
ページ: 2-3,66-69
西南学院大学人間科学論週 Vol.1,No.1
ページ: 61-103