研究課題/領域番号 |
16092216
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
茨木 俊秀 関西学院大学, 理工学部, 教授 (50026192)
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研究分担者 |
藤重 悟 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (10092321)
柳浦 睦憲 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (10263120)
巳波 弘佳 関西学院大学, 理工学部, 講師 (40351738)
野々部 宏司 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助手 (40324678)
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キーワード | 離散最適化 / メタヒューリスティクス / 近似アルゴリズム / 問題解決エンジン / 標準問題 |
研究概要 |
本研究では、社会や産業で解決を求められている問題の多くが組合せ問題(あるいは組合せ最適化問題)であることから、そのような問題を対象とする問題解決アルゴリズムの開発をめざしている。対象はきわめて多様であって、アルゴリズムのタイプもひとつに限定されるわけではない。その中で、本研究では、実用性の高い高速近似アルゴリズムの枠組であるメタヒューリスティクスを中心に、その周辺を含めて研究する。これは、解決を求められている問題の多くがNP困難であるので、実用的観点から近似アルゴリズムによらざるを得ないこと、メタヒューリスティクスは現実的な近似アルゴリズムとして顕著な実績を上げていること、メタヒューリスティクスのアルゴリズムは汎用性が高く頑健性も有しているので広範な問題を一つのアルゴリズムで対応できる、などの理由による。本年度は、 茨木:研究統括、および枠組みの見直し、標準問題の導入、 藤重:二枠組み、およびアルゴリズム開発の理論的サポート、 柳浦:メタヒューリスティクスの枠組みの見直し、およびアルゴリズム開発、 巳波:アルゴリズム開発と意思決定支援システムの実現、 野々部:アルゴリズム開発と意思決定支援システムの実現、 のサブテーマの下で研究を行った。それぞれこれまでの研究実績を土台に、どのように展開していくかを考察し、近似アルゴリズムとくにメタヒューリスティクスの枠組みについて検討を加えた。その結果、茨木と柳浦の共同研究になる長方形詰込み問題に対する局所探索の研究については、論文として発表した。また、通信ネットワークの高性能化について検討を加えた論文も掲載採択となった。
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