研究課題/領域番号 |
16092219
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤田 聡 広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40228995)
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研究分担者 |
中野 浩嗣 広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (30281075)
森本 康彦 広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (00363010)
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キーワード | アルゴリズム / 動的なネットワーク / 資源割当問題 / スケジューリング / オンラインアルゴリズム |
研究概要 |
本研究課題の目的は、動的な構造をもつネットワーク上の資源割当て問題の数理的な構造を明らかにし、その根本的な解決のための道筋を示すことである。特に、以下の3つの柱にそった多面的な研究を進めてきている:1)動的ネットワーク上の資源割当て問題のモデル化と特徴づけ、2)実時間性を考慮した新たな評価基準の考案とその妥当性の検証、3)考案した評価基準のもとで最適なアルゴリズムの提案とその有効性の評価。昨年度までの研究成果を踏まえて研究を進めた結果、本年度は以下のような成果をあげることができた。 1.支配集合分割は、公平な資源割り当てが求められるさまざまな応用分野で利用されている主要な概念のひとつである。しかし、参加ノードが動的に変化するネットワーク上で支配集合分割を厳密に維持することはコストの点で不利であることから、「欠陥のある支配集合分割」という新しい概念を提案し、その基本的な性質の解明を行った。 2.ネットワーク上のある頂点集合から別の頂点集合に安全に情報を転送する上で重要な課題のひとつは、転送ルートを冗長化し、故障の影響をできる限り低く抑えることである。この課題に対し、冗長化によるルート長の増加を抑える新しい手法を開発し、その効果をトランスポジショングラフ上のルーティング問題で確かめた。 3.無線ネットワーク上の通信帯域や電力などの効率的な資源配分方法について検討を行った。具体的には、ランキング問題やリーダ選挙問題について詳細に検討し、最適なアルゴリズムの提案を行った。 4.センサーネットワークの省電力ルーティングを実現するための具体的な手法のひとつとしてグラフの連結支配集合分割問題について検討した。具体的には、キュービックグラフに関する上下限と、交差グラフの一種であるパスグラフに対するアルゴリズムの提案を行った。
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