研究課題/領域番号 |
16102001
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
長野 泰彦 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (50142013)
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研究分担者 |
武内 紹人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10171612)
高橋 慶治 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (20252405)
池田 巧 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (90259250)
立川 武蔵 愛知学院大学, 文学部, 教授 (00022369)
白井 聡子 京都大学, 大学院・文学研究科, 講師 (70372555)
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キーワード | チベット・ビルマ諸語 / シャンシュン語 / 言語基層 / 歴史言語学 |
研究概要 |
(1)チベット・ビルマ系未記述言語の調査研究とデータベース作成 a)長野がギャロン語を、白井が道孚語を、池田が羌語を記述調査するため、各人を中国へ派遣した。 b)高橋がマンチャド語を調査するため、同人をインドへ派遣した。 c)本田がセケ語を調査するため、同人をネパールへ派遣した。 d)各分担者は記述調査の結果をもとに、カリフォルニア大学のSTEDTプロジェクトで収集された語彙データの検証と、各言語の文法データベース作成を行った。 (2)Pre-Tibetanの再構成とチベット語文語成立過程の研究 a)チベット伝統文法学のテキストの収集をサキャ学派について立川が行った。 (3)シャンシュン語文献の解読と文法の再構成 a)OZについてはフランス国立文書館が蔵する敦煌出土文献VP755につき,音節構造、語彙形式、文法構造について解析を進めた b)NZについてはデータベースにより、高橋・白井・本田・池田はそれぞれ収集した現地調査の結果をもとに語彙の同定を行った。 c)NZの網羅的なLexiconを作成するため、ポン教寺院と共同でNZの例文を35種の文献から抽出し、チベット語訳を付する作業に着手した。 d)チベット語とシャンシュン語との対訳語彙集mDzod-phugのデータベース化を、立川がLeiden Bon Projectと共同で行った。 (4)国際的な研究資源の共有体制の整備 a)研究拠点における研究資源を共有する体制を整えるべく、立川・菊澤・武内が交渉を行った。この年度はLeiden Bon ProjectとVirginia Tibet Projectを対象とした。このため、菊澤を、先端的な歴史言語学方法論の調査を兼ねて、米国へ派遣した。 b)昨年開始されたタイのチュラロンコーン大学のTibet Projectとの連携を図るため、武内をタイに派遣した。
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