研究課題/領域番号 |
16105003
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
竹添 秀男 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (10108194)
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研究分担者 |
石川 謙 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (10176159)
高西 陽一 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助手 (80251619)
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キーワード | バナナ形液晶 / 強誘電性 / キラリティ / キラル非線形光学効果 / 偶奇効果 / キラリティ制御 |
研究概要 |
Jpn.J.Appl.Phys.に招待論文としてバナナ形液晶のレビューを発表した。すでに、多くの論文に引用されている。キラリティ、極性、層構造に関し、精力的に研究を行った。以下にこれらについて簡単に説明する。 (1)キラリティ:バナナ形液晶のいくつかの層ではキラルドメインへの自然分掌が知られている。我々は2つの方法でどちらかのドメインのみを得ることに成功した。一つ目の方法は円偏光照射である。左右の円偏光照射によってそれぞれ右、左のキラルドメインを得た。二つ目の方法はねじれネマチックセルの使用である。ねじれネマチック状態を作り、温度を降下させるとねじれの向きに従い、左右のキラルドメインが得られることを見出した。 (2)極性:最も大きな成果は新しいディスプレイデバイスの提案である。電場無印加時にSmA相のように見える相を垂直配向させ、基板面内に電場を印加することによって分極を発生させ、そのときの配向変化を直交偏光子間で観測することによって明暗を表示するものである。高速、高コントラスト、広視野角、連続階調のすべての特性を有し、理想的なデバイス特性を示した。また電場誘起による極性構造変化を光第二高調波発生によって観測し、2次元ランジュバンモデルによる解析から数百個の分子が強調的に電場に応答していることを明らかにした。 (3)層構造:X線マイクロビームを用いてB1相の層構造を決定した。また、2量体液晶のマイクロビームX線構造解析を行った。
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