研究課題
1 てんかんの責任遺伝子同定熱性けいれんを含めた頻度の高いてんかん類型の遺伝子同定を目的に811のmicrosatellite markerを用いて全ゲノムスキャンを行い(4.6cM interval)、FS、ADEFS+、SMEIの候補遺伝子存在部位としてそれぞれ29,24,21座位を同定した(投稿中)。現在、別の症例群でGene Chip Mapping Array(50万SNPs搭載)を用いて全ゲノムスキャンを行っている。2 SCN1A遺伝子変異とてんかんの重症度(phenotype)の関連解析を、アミノ酸の置換に関連するpolarity、molecular volume、polar requirement、hydropathy、isomeric pointの観点から行い、アミノ酸残基の生理・化学特性がSCN1A変異を持つてんかん症例のphenotypeに関連することを初めて見いだした(投稿中)。3 てんかんの分子病態の解析新たに分子病態解析用にヒト前頭葉てんかんの遺伝子を導入した遺伝子改変ラット2種(V287M,V287L)を開発し、特許を申請の後、解析結果の一部を公表した。これまでに作出した遺伝子改変動物でepileptogenesisとictogenesisを脳発達の観点から解析中である。4 これらのモデル動物で遺伝子変異の種類とAEDに対する反応性をてんかん性発作発射頻度を指標として直接的に解析している。5 てんかん症例でCYP、transporterの多型頻度解析を行い、AED単剤で治療中のてんかん患者の例数を積み重ね、血中濃度、臨床効果との関連を解析している。6 個別化治療システムの一環としてプロトタイプのてんかん遺伝子診断用DNA chip(resequence type)を設計し世界に先駆けてこれを開発した。アンプリコンの機能チェックを終了次第、実際の症例診断に用いる予定である。7 個別化治療開発に必要な情報(抗てんかん薬の作用機序、てんかんの責任遺伝子、CYP,トランスポーター、脳内作用点の多型)を整理し(投稿準備中)、システム開発へ向けてデータをまとめつつある。
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