研究課題/領域番号 |
16200002
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
森 欣司 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00293035)
|
研究分担者 |
藤原 英二 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (20211526)
久保田 稔 千葉工業大学, 電気電子情報工学科, 教授 (30383368)
呂 暁東 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (90401554)
|
研究期間 (年度) |
2007
|
キーワード | 情報工学 / 情報システム / システムアーキテクチャ / 分散コンピューティング / 自律分散システム / データ指向アーキテクチャ / コミュニティコンピューティン / 社会基盤 |
研究概要 |
本研究では、必要な情報サービスを得られるためには、状況に応じてユーザが動的に集まり協力して処理を行なう「コミュニティ」アーキテクチャを提案し、これに基づき、コミュニティ通信・処理技術を提案した。 1. コミュニティメンバが個別に変化するサービス要求・機能・情報を持つ分散環境下において、機能不完全なサブシステムが存在する場合にもシステム全体の稼働を保証する自律分散システムコンセプトに基づき、各サブシステムがそれぞれの持つ機能・情報の部分的な共有を繰り返すことにより連携し、高信頼で柔軟な通信・処理を統一的に捉えるデータ指向型システムアーキテクチャを提案した。 2. コミュニティ内のネットワークがサービスのレベルに応じて通信範囲を限定しながら自律交信する技術、とユーザが要求するサービスをネットワーク内にて逐次検索を行い、サービス提供者の応答の伝幡によってユーザ要求の拡散を抑制する技術を提案した。 3. サービス提供者やユーザの分布等の状況を反映し、サービス情報が配布・共有されるコミュニティエリアを動的に構築する技術、コミュニティメンバのダウンなどの障害が起きたときに、所定の情報配布エリアに対して必要な情報を配布することができるノード間自律協調技術、とサービスの質とそのアシュアランス性を保証するため、各ノードが自律的に冗長ノードの確保と構造の再構築を行なうための自律負荷漸近調整技術を提案した。 実際に自律分散コミュニティシステムプラットフォームを構築し、このプラットフォームによって、インターネットを介した研究協力者との共同実験を行い、提案技術の有効性を検証した。
|