研究課題
本研究では、人体に関する様々の計測データ、特に、最近注目されている全身PET画像、さらにはPET-CT複合画像を用いて、人体内部を詳細に解析し、病変の発見やそのモデル化およびデータベース化を目指す。データベースから取り出された総合的な人体情報に基づいてコンピュータ上に詳細に再構築された人体モデル上で癌などの疾患の3次元位置を立体的に検出・表示し、本来医師が行う初期段階の診断の自動化を行うことを目標とする。医学的な視点から見ると、Positron Emission Tomography(PET)は、放射性を持つ物質を癌等の患部に集中させ、体外に置かれた検出管から収集した計測データを用いて人体内部、特に特定の疾患部位の情報を画像化する技術として、医療診断において重要な位置を占めている一方、PET画像の診断には、多量の画像を専門的な視点から読み解く必要があるが、実際には充分な時間を割けない多忙な医師が多く、計算機による診断支援システムの構築が望まれている。本年度はとくに医師の診断技術のアルゴリズム化とその検証に集中した。診断アルゴリズム構築のため、国内で最も高度の診断技術を保持している病院のうち3ヶ所にインタビューに出向き、口頭解説つきの読影の過程をHD(ハイビジョン)映像で取得した。一方アルゴリズムを記述するために、データベース言語MDPLを提案し、そのインタプリタや会話型のマルチメディアエディタを試作した。これにより、MDPLで書かれたアルゴリズムの途中段階の診断結果を医師が目で見て妥当性をチェックできるようになった。小数のサンプルでは読影・診断に自動化は可能そうであるとの結論になったが、今後の拡張・改善が望まれる。データベース化については、スキーマ設計と妥当性評価を行った。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (15件)
第10回横浜市大・横浜国大共同研究成果発表会(MIPS2005)論文集 (掲載予定)
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