研究課題/領域番号 |
16200021
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
椿 広計 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (30155436)
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研究分担者 |
天坂 格郎 青山学院大学, 理工学部, 教授 (90327289)
仁科 健 名古屋工業大学, 大学院工学系研究科, 教授 (60115681)
吉田 健一 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (40344858)
鈴木 久敏 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (10108219)
山田 秀 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 助教授 (60260965)
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キーワード | 設計科学 / ディジタルエンジニアリング / 実験計画法 / 不確実性マネジメント / 科学の文法 / 品質管理 / 価値選択 / シミュレーション |
研究概要 |
技術開発加速を目指した統計科学体系整備については、3年目に入りニーズ探索班(仁科主査)の活動は平成18年9月にはほぼ収束し、明確になった課題に対する理念的・統計数理的・情報技術的研究に展開する活動が行われた。 特に、平成18年6月には、椿が日本学術会議FMES主催のシンポジウムで本研究班の研究概要を報告すると共に、9月には、連携関係にある日本品質管理学会計画研究会「シミュレーションとSQC」が、本研究班の研究テーマに関するシンポジウムを開催した。 理念班は、社会からの価値選択・価値の技術モデルへの変換、技術モデル上での最適化、価値の社会還元にいたる「技術開発の文法」と呼ばれる統計的管理技術の適用戦略整理のためのプロセスをほぼ完成させた。また、技術開発における不確実性マネジメントに対する体系発表なども行われた。技術開発の文法理念は、平成18年6月、19年2月に行われたISO TC69 SC1(統計・確率用語)の実験計画用語国際規格改正作業の中にも織り込むことが承認された。 また、ニーズ探索班、理念班(天坂主査)は、情報システム設計班が行う情報システムの概念設計に必要な「インテリジェントシステム」の要件を固めた。特に、このために理念班は、ボルトネジ締結部破損という基礎技術分野の未踏問題に関する実機試験実験を日野自動車の技術指導の下、コペルコ社に依頼し、ソフトウェア設計における検証用データを採取した。 更に、開発グループ(山田秀主査)は、種々の実験計画応用技術(実験計画の文法)や技術評価技法を提唱すると共に、実際の価値選択や通信技術開発への統計科学適用が実践公表された。この中で統計的金融商品開発技法(山田雄二氏開発)については、特許申請に至っている。 一連の方法論に関しては、統計モデルアプローチ、確率モデルアプローチ、リスク発見技法などの体系化をビジネス加速技術としてのとりまとめを着々と進め、ビジネス科学専門書として3冊を公表した。
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