研究課題/領域番号 |
16200021
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
椿 広計 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (30155436)
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研究分担者 |
天坂 格郎 青山学院大学, 理工学部, 教授 (90327289)
仁科 健 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60115681)
吉田 健一 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (40344858)
鈴木 久敏 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (10108219)
山田 秀 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (60260965)
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キーワード | 設計科学 / ディジタルエンジニアリング / 実験計画法 / 不確実性マネジメント / 科学の文法 / 品質管理 / 価値選択 / シミュレーション |
研究概要 |
技術開発加速を目指した統計科学体系整備については、これまでの3年間の組織的研究活動で明確になった課題に対する理念的・統計数理的・情報技術的研究成果を国内外で発表する活動が行われた。平成19年8月には、椿、天坂、山田がアゾレス大学で開催された国際統計協会のサテライトシンポジウム「ビジネス・産業における統計」に招待され、それぞれ本研究班理念班、開発グループの研究成果を報告した。平成19年11月には、京都大学で開催された横断型基幹科学技術研究団体連合主催の第2回横幹コンファレンスを、科研費成果の最終報告会と位置づけ、1日のセッションを企画運営した,平成20年1月には、Springer社から本研究班の成果をとりまとめた査読付論文集"The Grammar of Technology Development"を刊行した。更に、日本品質管理学会誌「品質」において、本科研費の活動成果の最終報告を特集し、理念班、開発グループ、ニーズ探索グループがその成果を報告する解説を平成20年1月に発行した。理念班は、完成させた「技術開発の文法」を統計メタウェアに発展させ、技術開発マネジメント分野、特にリスクマネジメント分野への適用も開始した。技術開発の文法理念は、平成19年6月、に行われたISO TC69デンマーク総会において、ISO3534-3(統計・確率用語)の実験計画用語国際規格改正原案の序章部分に取り込まれると共に、本科研費で構築した概念に沿った「技術開発支援のための統計的方法」標準化のための新SC設立提案を行い、その検討のためのWGが設置され椿が主査に指名され平成20年10月までに新SC設置の国際コンセンサスを得る活動を開始した。また、理念班は、支援情報システムの概念設計に必要な「インテリジェントシステム」の要件を発表し、昨年度採取したボルトネジ締結部破損データ数値解析支援ソフトウェア試作を(株)アドバンストソフトウェアに発注し、その整合性を検証した。この他、開発グループは、実験計画の文法や技術評価技法提唱を引き続き行い、感性に基づ.く価値選択や通信技術開発への統計科学適用のみならず、新たなコミュニケーション技術や音声認識技術開発への適用も発表された。
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