研究分担者 |
大瀧 慈 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (20110463)
折笠 秀樹 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (20245038)
浜田 知久馬 東京理科大学, 工学部, 助教授 (50324611)
松山 裕 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20282618)
藤田 利治 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (30175575)
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研究概要 |
本年度は3年間にわたる本研究の最後の年であり,これまでの研究成果の公表に努めると共に,今後の研究につなげるための活動を行なった.著書としては,代表者の岩崎の4冊の著書を含め計5冊を刊行し,レフェリー付きの論文としては,研究グループ全体で内外の学術雑誌に30編を公表した.また,日本統計学会の和文誌の特集として研究グループの7名がそれぞれ論文1編を書いている.これら以外にも,研究グループの各研究者が,種々の解説記事の執筆,国内外での学会などで多くの口頭発表を行なった.統計数理研究所のリスク解析戦略研究センターの研究ネットワークに科学研究費の研究グループとして唯一参画している. 市販後医薬品の安全性情報の分析に関しては,医薬品医療機器総合機構の検討会では分担者の藤田が座長となり代表者の岩崎も委員の一員として参画し,市販後自発報告の大量データを扱うためのデータマイニングの手法を,大森の研究成果を含め,本研究グループの研究成果を生かす形で検討を続けている.また,臨床試験の各種方法論に関する研究成果を,折笠,浜田および松山が中心となって発表した.疫学的な検討は大瀧,藤田および折笠を中心に行なった.特に,最近特に話題となっているadaptive designに関し,米国Vanderbilt Universityの小山達樹博士を招聘して検討を行なうと共に,2007年1月には「Adaptive Designを考える」というシンポジウムを開催し,150名を超える参加者を得て討論を行なった.この話題は今後の研究の継続を要する課題である.さらには,研究成果の社会への還元を目指し,e-learningソフトを介した情報提供の試みも開始している. 本科学研究費の活動状況はホームページwww.kakenbio.comにて報告している(2007年3月15日現在の総アクセス数は14277).
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