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2005 年度 実績報告書

初期化誘導活性を持つ天然物の探策;クローン個体の作出、未分化体細胞株樹立への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16200030
研究機関近畿大学

研究代表者

角田 幸雄  近畿大学, 農学部, 教授 (80217364)

研究分担者 加藤 容子  近畿大学, 農学部, 助教授 (40278742)
キーワード初期化 / Oct-3 / 4 / GFP / 天然物
研究概要

前年度に引き続き、Oct-3/4・GFPトランスジェニックマウス胎子より樹立した胎子繊維芽細胞を用いて、Oct-3/4遺伝子の発現を誘導する天然物をスクリーニングした。すなわち、天然物を原形あるいは刻で購入し、ホモゲナイズ後、煮沸し、遠心して上清を採取した。ついで、凍結乾燥を行って粉末化し、使用直前まで冷蔵庫内に保存した。つぎに、それぞれの抽出物を10,1,0.1,0.01,0.001 mg/ml添加した培地で繊維芽細胞を7日間培養し、GFP観察用専用顕微鏡下で観察して、GFPを発現する細胞数と発現の強度を計測した。本年度新たに用いた生薬は、植物性、動物性ならびに鉱物性生薬中心とする350種である。自家蛍光を発する天然物が数種認められたが、それ以外に特異的に繊維芽細胞がGFPを発するように変化する天然物が3種(No.212,378,438)認められた。ついで、過剰排卵処置マウスから回収した前核期受精卵を用いて、胚盤胞への発生能ならびに得られた胚盤胞の細胞数に及ぼす天然物の影響を調べた。すなわち、培養細胞を用いた実験と同じ濃度の天然物抽出液を添加した胚培養液で4日間培養した。これまでのところ、処置胚は全く発生せず死滅するか、大差なく胚盤胞へ発生するかのどちらかであり、胚盤胞形成時期が遅れたり、形成せずに分裂を継続したり、あるいは細胞数が増加したりするような天然物は見いだされていない。現在、昨年度見いだされたNo.70ならびに本年度見いだした3種の生薬の前処置によって、細胞核の未分化能に関わる遺伝子の発現がみられるか否かをmRNAならびに蛋白質レベルで解析中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Comparative analysis of development-related gene expression in mouse preimplantation embryos with different developmental potential2005

    • 著者名/発表者名
      X.P.Li, Y.Kato, Y.Tsunoda
    • 雑誌名

      Molecular Reproduction and Development 72

      ページ: 152-160

  • [雑誌論文] Maintenance of meiotic arrest and developmental potential of porcine oocytes after parthenogenetic activation and somatic cell nuclear transfer2005

    • 著者名/発表者名
      M.Kawakami, Y.Kato, Y.Tsunoda
    • 雑誌名

      Cloning and Stem Cells 7

      ページ: 167-177

  • [図書] Epigenetic Risks of Cloning (Cloning in Cattle)2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Tsunoda, Y.Kato
    • 総ページ数
      33-54
    • 出版者
      Taylor & Francis

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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