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2004 年度 実績報告書

トータルスポーツパフォーマンス(人間力)向上を目指した教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16200041
研究種目

基盤研究(A)

研究機関筑波大学

研究代表者

高木 英樹  国立大学法人筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (80226753)

キーワード人間力 / 教育プログラム / セルフコントロール / スポーツパフォーマンス / セカンドキャリア
研究概要

本年度は、主にスポーツマンにとって必要な人間力は何かを定義することに焦点を当て、各種競技において、優れた競技実績と社会的地位を獲得した人物にインタビューを実施した。
インタビュー対象者は10名で、うち8名がオリンピック出場経験をもち、1名は国際的コンクールで金賞を獲得し、残り1名は国際的にスポーツジャーナリストとして活躍する人物であった。インタビューの結果、スポーツマンに必要な人間力として共通して指摘された要素は、1)自制心(セルフコントロール)、2)公平、公正性(リベラリズム)、3)論理的思考および言語能力(インテリジェンス)、4)新規開拓能力(ノベルティー)、5)柔軟性などであった。当初予想された、専門的知識や高度な競技能力よりも、人間としての内面の質的高さが重要とする意見が多かった。またスポーツマンの人間力を高めるための具体的な方策として、経験豊富な助言者(メンター)を交えてのディベート体験や、オーストラリアの国立スポーツ科学センターが実施するキャリア&エデュケーションプログラムを応用したプログラムの実施等の助言が得られた。さらに学部学生時代に、競技生活後のセカンドキャリアに関して、十分意識付けすることの重要性も指摘され、早急に我が国の実態に即した、スポーツマンのための人間力向上プログラム作成が急務であるとの認識を得た。
今後は、本結果を基盤として心理学的、社会学的、体育史的にさらに研究テーマを精選し、各分野ごとに人間力を高めるための具体的方策を検討する予定である。そして来年度以降は、これらの実証的研究結果を元に学生に対する具体的な教育プログラムを実践する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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