研究課題/領域番号 |
16200050
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡田 篤正 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90086174)
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研究分担者 |
竹村 恵二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00201608)
堤 浩之 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60284428)
隈元 崇 岡山大学, 理学部, 助教授 (60285096)
戸田 茂 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (40293732)
石山 達也 産業技術総合研究所, 活断層研究センター, 研究員 (90356452)
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キーワード | 活断層 / 活動履歴 / 平均変位速度 / トレンチ掘削調査 / 地下構造 / 大地震の活動 / 第四紀 / 変位地形 |
研究概要 |
長大活断層の活動履歴、平均変位速度、地表や地下の性状などの解明に努めた。本年度は以下の調査を行った。1):伊那谷断層帯南部の地形・地質調査から、平均変位速度(上下:0.24〜0.5m/千年、右横ずれ:0.5〜4.0m/千年)を求めた。トレンチ調査から、2回の活動時期や歴史時代の活動性などを明らかにした。2):別府湾〜九州中央部では、堀田・朝見川断層の現地踏査、正断層の落ち側ボーリングコアの分析を行った。由布院盆地の重力測定結果に基づく地下構造解析を実施した。3):濃尾断層帯と四国中央構造線断層帯から発生する大地震を対象にして、経験的グリーン関数法によるフォワードモデリングから強震動を評価した。4):2004年新潟県中越地震地震断層出現域において、測定間隔50mの稠密重力探査を2測線で実施した。この結果をもとにブーゲー異常図や密度構造を作成し、地震断層や活褶曲との関連を考察した。5):琵琶湖西岸活断層北部において測定間隔100mの重力探査を4測線(延べ測線長:約30km)で実施し、これを基にブーゲー異常図を作成して、琵琶湖北西部の3次元密度構造と活断層との比較を試みた。6):天塩断層帯における第四紀後期の活動性評価調査を行い、海成段丘の年代と分布高度、海成段丘の傾動などから、水平短縮の卓越を解明した。7):東大地震研究所・産業技術総合研究所との共同研究として、濃尾-伊勢断層帯の3カ所・計4測線で反射法地震探査を行った。養老断層では、変位地形下の変形構造を明らかにし、鈴鹿東縁断層帯の2測線でも解析を行った。8):この他、高山断層群(牧ケ洞断層)、横手盆地東縁断層帯、邑知潟断層帯、山崎断層帯、三方-花折断層帯、中央構造線活断層帯、北陸地方や東北地方(山形盆地)の活断層帯を対象として、トレンチ掘削調査・ピット調査などを取り入れて詳細な調査を実施した。
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