研究課題/領域番号 |
16201021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
八尾 誠 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70182293)
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研究分担者 |
永谷 清信 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30273436)
大政 義典 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30301229)
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キーワード | クラスター / 電気伝導特性測定 / 解離ダイナミクス / 相分離 / 混和性 |
研究概要 |
平成16年度でクラスター作製装置の設計を完了した。本研究で開発する装置では、Heクラスターを親クラスターとしたピックアップ法により多元系クラスターを作製するために、親クラスターとしてサイズが数万程度のHeクラスターを作製する必要がある。このため特に真空排気系については大排気速度を持つターボポンプを使用するとともに、真空容器の形状を工夫することで、大きな希ガスクラスターが生成する条件でも装置内を高真空に保ち、かつ高強度のクラスタービームが得られる装置を作製した。また、クラスター源として、液体ヘリウム冷却型の超音速ジェットクラスター源を設計・製作した。 クラスターにおける電気伝導特性測定法のための予備実験として、高輝度光科学センターのSPring8において、クリプトンを含む希ガス二元系クラスターを用いた測定を、既存の装置を用いて行った。内殻励起の原子選択性を利用する事で、混合クラスター中のクリプトン原子のみを多価イオンとし、周辺原子への電荷移動の結果生成する子イオンの分布を、光電子-光イオン同期計測を用いて測定した。実験結果には、希ガスクラスターの絶縁性を反映した子イオン分布や子イオンの運動量分布が観測され、内殻励起を利用した電気伝導度測定が可能なことを示唆する結果であった。
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