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2005 年度 実績報告書

IT技術に基づく雷活動実時間監視システムとその情報網・電力網制御への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16201034
研究機関大阪大学

研究代表者

河崎 善一郎  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60126852)

研究分担者 牛尾 知雄  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50332961)
森本 健志  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60403169)
王 道洪  岐阜大学, 工学部, 助教授 (20273120)
舟木 剛  京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20263220)
松田 崇弘  大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (50314381)
キーワード雷放電 / リモートセンシング / 観測ネットワーク / リモートセンシング / 対流活動
研究概要

平成16年度に製作したVHF広帯域干渉計を関西圏に3機設置、継続して稼動し、研究拠点と位置づける大阪大学でインターネットを通じて監視する体制を整えた。この時,1観測地点では,数百メートル離れた建物間で,大量のデータを送受信するために,ミリ波無線リンクを用いていることを付記する。ここで、広帯域干渉計を用いることにより多くの情報を得られるが、アンテナ間の相互作用及び観測サイト周辺の地形により誤差が生じる。実際の観測で取得したデータおよび数値シミュレーションを用いてこれらの誤差を補償する手法を確立した。このことにより、高精度な雷放電マップを作成することが可能となり,前もって落雷事故の予防的な対策をより効率的に施せるはずである。すなわち、これらの観測を通して、関西地区における雷活動進展の様子をある程度把握できることが期待できる。
また,取得した波形データから電磁は放射源を算出し,発雷位置情報に変換する汎用ソフトウェアの開発を行った。このソフトウェアを用いて,観測網の検知範囲内で観測された雷活動の監視モニタリングに成功し,この結果は同時間帯の気象レーダ観測データとも矛盾のないことを確認している。同時間帯において,検知範囲内で複数の雷活動生起した場合においても,本システムの高い時間的・空間的分解能によって,それぞれを監視することが可能となった。
一方で、取得データを用いて,雷活動や集中豪雨の短時間予報を行うために雷雲と雷活動の数値モデリングにも取り組んでいる。人工衛星観測データ等を用いた簡易予報モデルを構築し,実用可能なレベルの予報精度が実現できる可能性を確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] On the relationship between vertical profile of radar reflectivity and flash rate observed by TRMM/PR and LIS2005

    • 著者名/発表者名
      T.Ushio
    • 雑誌名

      Journal of Atmospheric Electricity 25・2

      ページ: 47

  • [雑誌論文] 全球雨量マップ作成のための雲赤外データ利用の検討について2005

    • 著者名/発表者名
      牛尾 知雄
    • 雑誌名

      日本リモートセンシング学会誌 25

      ページ: 367

  • [雑誌論文] Lightning observations and consideration of positive charge distrbution inside thunderclouds using VHF broadband interferometry2005

    • 著者名/発表者名
      T.Morimoto
    • 雑誌名

      Atmospheric Research 76/1-4

      ページ: 445

  • [雑誌論文] Switching characteristics of SiC JFET and Schottky diode in high-temperature dc-dc power converters2005

    • 著者名/発表者名
      T.Funaki
    • 雑誌名

      IEICE Electron.Express 2・3

      ページ: 97

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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