研究課題/領域番号 |
16201046
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
並河 鷹夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70111838)
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研究分担者 |
天野 卓 東京農業大学, 農学部, 教授 (90078147)
前田 芳實 鹿児島大学, 農学部, 教授 (50041661)
万年 英之 神戸大学, 農学部, 助教授 (20263395)
田中 和明 麻布大学, 獣医学部, 講師 (50345873)
山縣 高宏 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (50242847)
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キーワード | ウシ / スイギュウ / プリオン遺伝子 / ヘモグロビン / 遺伝的変異性 / ヒツジ / ヤギ / 偶蹄類 |
研究概要 |
1)今年度段階になった主要実績(印刷中を含む) ・ヒトHAS17上の204種の遺伝子をブタRH(IMpRH)地図に位置づけ、偶蹄類ゲノム情報の密度を高めた。 ・祖先型反芻動物種の一つmouse deer(Tragurus種)のbcntp97 geneの成り立ちが、レトロトランスポゾンの挿入を伴う縦列重複によることを明らかにした。 ・日本と韓国の牛品種のミトコンドリアハプロタイプの差異からこれら品種の全体的な近縁度を示すと共に予想外に数多くの母系に由来することを示した。 ・黒毛和種外の肉用品種について、筋肉内脂肪蓄積に関与する因子を探索するため、成長期動物の筋肉組織で発現する遺伝因子を網羅的に検索した結果を示した。 ・日本と韓国の肉用品種について、毛色発現に関与する主要遺伝子の一つ、melanocortin-1 receptor(MC1R)の遺伝子頻度並びに実際の毛色パターンとの関係を明らかにした。 2)現在進行中の主要な研究 ・東南・南アジア一帯における緬羊のプリオン遺伝子多型について3種のコドン多型を解析している。 ウシ毛色の黒茶に関する責任遺伝子をMC1Rに加え、ポジショナルクローニングにより得られた情報を基に、ベトナム、ブータンの試料を加え、解析している。 ・アジア在来山羊のプリオン遺伝子について塩基配列解析を行い、スクレイピー感受性箇所の検討を行うと共に塩基配列の基礎情報の構築を進めている。 ・ミタンのHTR2b遺伝子(セロトニンレセプター2b)のコード領域全域の塩基配列を決定した。家畜牛・バリウシ・バンテン・ヤク・ミタン・アメリカンバイソン・河川水牛・沼沢型水牛のβグロビン遺伝子の完全長の塩基配列を決定した。これらの配列はDDBJを介して、データベースへの登録を行うべく準備している。
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