研究課題/領域番号 |
16202005
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
和田 忠彦 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50158698)
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研究分担者 |
西永 良成 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00014514)
亀山 郁夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00122359)
谷川 道子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50038501)
松浦 寿夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60219384)
西谷 修 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (20189286)
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キーワード | グローバル化 / 越境 / 規範形成 / 文化多元性 / 表象システム / 西洋化 / 共同性 / 制度移植 |
研究概要 |
研究第2年度として、(1)文化モデル研究班【西南ヨーロッパ、南北アメリカ、東ヨーロッパ・ユーラシア、の3グループに分かれ、それら3地域の文化(文学を主として、芸術、思想、宗教を含む)に関する個別的研究、および3地域の相互文化間の動的研究を遂行し、それらの成果を持ち寄り共有可能な文化モデルの可能性をさぐる】、(2)批評理論研究班【「規範の表象/表象の規範」、「物語と表象」、「メディアの政治」の3グループに分かれ、それぞれの分野での規範化と《越境》性の現象を分析し、それを踏まえた有効な批評理論構築の可能性をさぐる】、といった各研究班による継続的活動に加え、2005年8月6日(土)には、日仏会館において国際シンポジウム「<世界化>の時代における文学の存在理由La raison d'etre de la litterature a l'ere de la "mondialisation」を開催し、300名におよぶ参加者を得た。 国外からは比較文学者2名(ラキス・プロギディス、マッシモ・リツァンテ)、国内から荻野アンナ(慶応大学、作家、フランス文学)を招き、「<世界化>の中の文学」、「文学の中の世界像」の2セッションに分け、各3名ずつによる報告ののち、各2名のコメンテータを交え討論を行い、最後に総括全体討議を設けた。 また秋期から冬期にかけては、規範化と《越境性》(「衝突」「同化」)をめぐる動態的研究を主眼とした、地域間文化交渉の現実にかかわる小規模のシンポジウムとワークショップを都合4回、いずれも公開で実施し、活発な議論の場を得ることができた。 あわせて国外の研究者との意見交換をさらに活性化すべく、研究分担者のうち4名を、それぞれポーランド、フランス、イタリア、ドイツに派遣し、国外との共同研究の具体的な可能性を調査した。
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