研究課題/領域番号 |
16202005
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
和田 忠彦 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50158698)
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研究分担者 |
西永 良成 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00014514)
亀山 郁夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00122359)
谷川 道子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50038501)
松浦 寿夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60219384)
西谷 修 東京外国語大学, 大学院地域文化研究科, 教授 (20189286)
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キーワード | グローバル化 / 越境 / 規範形成 / 文化多元性 / 表象システム / 西洋化 / 共同性 / 制度移植 |
研究概要 |
研究第3年度として、(1)文化モデル研究班【西南ヨーロッパ、南北アメリカ、東ヨーロッパ・ユーラシア、の3グループに分かれ、それら3地域の文化(文学を主として、芸術、思想、宗教を含む)に関する個別的研究、および3地域の相互文化間の動的研究を遂行し、それらの成果を持ち寄り共有可能な文化モデルの可能性をさぐる】、(2)批評理論研究班【「規範の表象/表象の規範」、「物語と表象」、「メディアの政治」の3グループに分かれ、それぞれの分野での規範化と《越境》性の現象を分析し、それを踏まえた有効な批評理論構築の可能性をさぐる】、といった各研究班による継続的活動に加え、2006年12月15日から18日にかけて、一連の国際シンポジウム「甦るショスタコーヴィチ」「地球的ショスタコーヴィチ」「ショスタコーヴィチと《われら》」を開催し、計500名におよぶ参加者を得た。 国外からはElizabeth WILSON氏を招聘し、また国内からも工藤庸介、半谷史郎両氏を招き、生誕100年をむかえた作曲家をめぐって、<世界化>の中の芸術、あるいは権力と芸術表現の桎梏といった主題に収斂するかたちで、活発な討論が展開された。 また秋期から冬期にかけては、規範化と《越境性》(「衝突」「同化」)をめぐる動態的研究を主眼とした、地域間文化交渉の現実にかかわる小規模のシンポジウムとワークショップを実施し、最終年度にむけての準備を整えた。 あわせて国外の研究者との意見交換をさらに活性化すべく、研究分担者のうち延べ4名を、それぞれポーランド、フランス、イタリア、ギリシャに派遣し、国外とのさらな共同研究の具体的な可能性を調査した結果、最終年度2007年度において、6月21日から23日にかけて、本学と日仏会館を会場に、ルネ・シャール生誕百年記念シンポジウムならびに講演を、フランスから招聘するシャール美術館館長マリー=クロード・シャールに、国内の研究者を加えて開催することに決定した。
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