研究分担者 |
西永 良成 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00014514)
亀山 郁夫 東京外国語大学, 教授 (00122359)
関口 時正 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40126280)
松浦 寿夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60219384)
西谷 修 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (20189286)
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研究概要 |
初年度を第2年度以降に複数回予定される国際シンポジムをはじめ、大規模な研究集会の周到な準備に充てた結果、以下に挙げる国際シンポジムによる画期的な成果を得ることができた。 1.国際シンポジウム「<世界化>の時代における文学の存在理由La raison d'etre de la litterature a l'ere de la "mondialisation」(2005年8月6日;日仏会館)。国外から比較文学者2名(ラキス・プロギディス、マッシモ・リツァンテ)、国内から荻野アンナ(慶応大学、作家、フランス文学)を招き,「<世界化>の中の文学」,「文学の中の世界像」の各セッションにおいて、活発な討論が展開され、「<世界化>の時代における文学」という主題にあらたな展望が拓かれたことを確認した。2.国際シンポジウム「甦るショスタコーヴィチ」,「地球的ショスタコーヴィチ」,「ショスタコーヴィチと《われら》」(2006年12月15日-18日)。これら一連の学術行事は、<世界化>の中の芸術、あるいは権力と芸術表現の桎梏といった主題に収斂するかたちで、活発な討論が展開され、大きな成果を得た。3.「ルネ・シャール生誕百年記念行事」(2007年6月21日-23日):「ルネ・シャール-詩と絵画」(於:東京外国語大学),「ルネ・シャール生誕100年記念シンポジウム」(於:日仏会館ホール)。これは、マリー=クロード・シャール(シャール美術館館長)の来日参加を得て、世界的にも類例を見ない大規模な学術的行事となった。 また、最終年度はとくに研究成果の総括とその社会的還元をはかるべく、国内外において開催された国際シンポジウムへの招待を得て、一件は、世界におけるFrancophonie litteraireの状況に関して(於:ギリシャ、ナフブリオ)、もう一件は、近代日本におけるイタリア観の変遷に関して(於:立命館大学)、それぞれ研究発表を行い、進行するグローバリゼーションという現象に抗する可能性をはらんだ表象の様態をめぐって、具体的かつ示唆的な提言をしめすことができた。
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