研究課題/領域番号 |
16202011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 譲 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00164971)
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研究分担者 |
山口 英男 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40182456)
山田 邦明 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60174710)
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
久留島 典子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70143534)
高橋 敏子 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80151520)
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キーワード | 古代・中世荘園絵図 / 原本調査方法 / 現地調査 / 伯耆国河村郡東郷荘下地中分絵図 / 特殊光源装置 / デジタル画像解析 / 史料学 / トレース図・釈文 |
研究概要 |
初年度として、原本・トレース図・釈文の調査・研究を進め、以下の実績をあげた。 (1)古代・中世荘園絵図原本のうち、東大寺領開田図・葛野郡班田図など42点を調査した。なかでも、東京大学史料編纂所(以下、本所という)に借用中であった大徳寺所蔵絵図について精査することができ、調査方法・観察記録の基準設定を具体的に検討した。 (2)「伯耆国河村郡東郷荘下地中分絵図」(模本を本所が所蔵)に関する現地調査を実施した。調査に際しては、最新計測機器を携行して本格的導入を準備し、現地研究者等の協力を得て、同荘絵図の分析に有効な詳細・膨大な村絵図等を確認した。 (3)均質的な調査環境のもとでの精密な調査・観察を行うため、ライト・デジタルカメラ一体型顕微鏡・特殊光源装置・ハイエンドデジタルカメラ・デジタル画像解析システムを導入または借入し、科学的な調査・研究を重ねた。高額な特殊光源装置をメーカー数社から借入し、彩色や料紙の史料学的研究にとって最適な分析方法を原理的に追求し、次の段階に移りうる成果をあげた。デジタル画像解析については、料紙の顕微鏡写真を撮影・蓄積・分析し可視的に表現する可能性を探り、その有効性を再確認した。 (4)絵図には何が表現されているのかについて個別絵図に即して研究するためには、トレース図・釈文の研究・作成・蓄積が決定的に重要であるとの認識に基づき、それらの研究・作成に相当程度力を注ぎ、日本画模写専門家等と緊密な協同作業を行い26点を完成させた。 (5)「伯耆国河村郡東郷荘下地中分絵図」を素材にGIS装置を活用した現地復原作業を試み、3Dシステムを利用した「東京大学史料編纂所所蔵荘園絵図模本DB」改良準備を進めた。 (6)第2回古代荘園絵図ワークショップを本所荘園絵図プロジェクトグループと共催し、研究代表者・研究分担者等が、本年度の成果と今後の課題について報告した。
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