研究課題/領域番号 |
16202013
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
渡辺 浩一 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 助教授 (00201179)
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研究分担者 |
林 佳世子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30208615)
三浦 徹 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (00199952)
岡崎 敦 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (40194336)
高橋 実 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 教授 (20296180)
大友 一雄 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 教授 (30169007)
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キーワード | 比較 / 文書 / 史料 / アーカイブズ / トルコ / オスマン / 国家 / 日本 |
研究概要 |
1)平成18年9月19日に、アンカラ大学で「オスマン朝と中近世日本における国家文書と社会動態」という国際シンポジウムを行った。昨年度の上海でのシンポジウムの焦点が社会であったことに対し、今回は国家に焦点を当てた。トルコ側報告が3本、日本側報告が2本行われたほか、トルコの歴史研究者2名、韓国の歴史研究者、中国史研究者からのコメントもあった。参加者は38名。アンカラ大学言語歴史地理学部との共催であった。 2)同年9月18日に、アンカラにあるトルコ共和国地籍・地券簿総局において国際共同調査を実施した。寄進文書や土地台帳の現物を調査し、その内容のみならず形態をも確認することができた。トルコの歴史研究者の説明に基づいた質疑もあり、翌日のシンポジウムの報告に使用される史料を実際に調査しておくことにより、日本側の理解が深められたことは大きな成果であった。 3)同年9月20日に、トルコ共和国総理府オスマン文書館においても国際共同調査を実施した。大量の未整理分が残るオスマン朝の文書の整理・公開のシステムについて調査することができた。 4)同年9月21日、トプカプ宮殿博物館文書館においても国際共同調査を実施した。オスマン文書館が大宰相府の文書を所蔵しているのに対し、こちらは皇帝のお手元文書がある、という所蔵文書の性格の違いについて理解を深めた。 5)同年7月20日、アンカラ・シンポジウムの準備研究会を行った。翻訳・通訳をお願いした高松洋一氏を迎え、同氏のオスマン朝史料に関する3本の論文を検討した。 6)同年11月21日、次年度のパリ・シンポジウムの準備研究会を行った。研究分担者岡崎敦氏が中心となり、5人のフランス史・イタリア史研究者の協力のもと、予想される論点を確認した。 7)同年6月25日から7月1日に、ロンドンで史料調査を行った。(1)ロンドン大学講師ヴァネッサ・ハーディング氏と会談し、2007年6月18日に行われる予定のパリ研究会での報告内容を具体的に打ち合わせた。(2)大ロンドン市文書館・ギルドホール図書館において昨年に引き続き、布告などの印刷に関連する史料を調査した。 8)19年3月22日に本科研の年次報告書(A4判181頁)を150冊発行した。その内容は上記1から6である。
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