研究課題/領域番号 |
16202015
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
橋本 義則 山口大学, 人文学部, 教授 (60164802)
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研究分担者 |
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
新宮 学 山形大学, 人文学部, 教授 (30162481)
山中 章 三重大学, 人文学部, 教授 (40303713)
桑野 栄治 久留米大学, 文学部, 助教授 (80243864)
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キーワード | 東アジア / 都城制 / 都城 / 都市 / 比較史 |
研究概要 |
本年度は、共同研究会の開催を中心として科研による共同研究を進めた。(1)8月・1月・3月に、いずれも二日に亘って共同研究会を開催した。8月の研究会では、第一日目に前年度から引き続き「都城と禁苑・離宮・別荘」の共通課題について、研究代表・分担者および本科研外から参加した2名の研究者がそれぞれ専門とする地域と時代の禁苑・離宮・別荘について研究報告を行った上で討論した。1月の研究会では二日に亘って新しい共通課題「都城を繞る壇廟」について、海外研究協力者1名の参加をえ、それぞれが研究報告するとともに、討論を行った。さらに3月の研究会では、引き続き「都城を繞る壇廟」について検討するとともに、科研の最終年度を締めくくるべく、韓国・ベトナムから研究者を招聘し、百済王宮里遺跡・ベトナム昇竜城跡の発掘調査の状況について研究報告を得、今後につながる研究組織のさらなる強固な構築と今後の課題について検討した。(2)(1)と並行して中国・日本を中心として都城の発掘調査データ(遺構図などの図・写真)などを収集し、PC入力を進めた。(3)東アジア内での比較を超え、東洋と西洋の都市を比較する観点から、英国に比較的良好に遺るローマ時代のロンドン城壁とハドリアヌスの長城を調査した。(4)研究代表者・研究分担者はそれぞれ昨年度の研究成果である「都城と葬地」に関する論文を本年度の前半にまとめることにつとめ、『都市と環境の歴史学(増補版) 第3集 特集 東アジアの都城と葬制』に掲載された。
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