研究課題/領域番号 |
16202017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
藤田 高夫 関西大学, 文学部, 助教授 (90298836)
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研究分担者 |
松浦 章 関西大学, 文学部, 教授 (70121895)
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
高橋 誠一 関西大学, 文学部, 教授 (00025082)
陶 徳民 関西大学, 文学部, 教授 (40288791)
沈 国威 関西大学, 外国語教育研究機構, 教授 (50258125)
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キーワード | 日中交流 / 学術交流 / 海上交通 / 帆船 / 与論島 / 西学東漸 / 漢訳 / 大坂画壇 |
研究概要 |
本年度は研究計画全般の準備期間として位置づけ、「文化伝播」「文化変容」「文化還流」各班の研究課題の総括的整理、今後の調査方針と現地研究機関との協力体制の構築を第一優先課題として、研究代表者の調整のもとに、年度当初に3回の研究打ち合わせ会を開催して方針を決定した。同時に、研究班ごとに各3回、計9回の研究例会を開催し、その内容の一部は、学術雑誌等に発表された。 研究代表者の藤田は、これまでの日中文化交流史研究を総括しつつ、本研究の方法論と方向性を示した。文化伝播班の松浦は、近世・近代海上交通の諸相解明を課題として、具体的事例研究を開始した。藤善は、入宋僧関係資料の整理と訳注作成を開始した。文化変容班の高橋は日中両国の交流の中継点としての琉球をフィールドとして設定し、調査結果を著書として刊行した。中谷は中国絵画の日本への影響を探るため、中国に開かれた窓としての長崎と大坂画壇との関係解明をテーマに資料を収集し、西本は日中の仏教儀礼の比較研究を新たな研究テーマとして設定し、研究成果を発表した。文化還流班の内田は、西洋宣教師による中国研究のうち、地理的情報の伝達をテーマに調査を開始し、陶は内藤湖南と水野梅暁を取り上げて、近代日中関係に大きな影響を与えた日本人の活動を追跡した。沈は日本書が何時から中国語に翻訳されたかという問題意識のもとで、古城貞吉に着目し、その上海における活動を研究した。また、海外から本研究課題に関連する業績を有する研究者を招へいし、本年度は講演会・ワークショップを3回開催した。
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